建築設計製図I (1年)

第11回 自作模型の作図4 立面図

2025/06/26

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2025年6月26日(木)「建築設計製図Ⅰ」第11回の授業が行われました。

今回の講義では前回に引き続き自作模型の立面図4面の作図を行います。

講義の初めに渡辺先生から立面図による建物の外観表現についてのレクチャーがありました。これまで描いてきた図面では、平面図は柱や壁の位置、断面図では階高や梁の位置、柱の高さなど建物内部の高さ関係を表現しました。今回描く立面図では、建物の形や開口部の配置、壁の質感など視覚的な印象を表現します。特に曲線を持つような建物の外観は、平面図と断面図だけでは表現しきれないため、立面図で外観をしっかり表現することが大事です。

本課題では、自作模型の立面図4面を描きました。

立面図は平面図や断面図と違い、線の太さや濃さを均一に描いたり、手前を濃く、奥側を薄く描いて立体的に表現するなどの表現方法がありますが、今回は立体的に表現する描き方で作図しました。立面図は中線と細線を用いて見えているものを全て表現していきます。学生は、手元にある模型を目線に合わせて照らし合わせながら丁寧に作図に取り組んでいました。

最後に、次回作業予定のアクソノメトリック図と、それによく似たアイソメトリック図の作図法についてレクチャーがありました。アクソノメトリック図は自分の設計が正しいかを確認したいときに役立ちます。対するアイソメトリック図は人に見せたりするときに役に立ちます。どちらも建物の上下の関係を検証するのに役立つため、場面によって使い分けてみてください。

次週までに配布されたアクソノメトリック図とアイソメトリック図の立体ドリルの課題を行ってきてください。

◎その他の話題

教室の後方に、大阪万博に行った古賀研究室の学生が作成した「100枚写真集」15冊が展示され、コンペが行われていました。ちょうど学部の万博の見学会のお知らせがあったタイミングで、少し参考になったかもしれません。実際に足を運んだからこそ見える視点を、写真を通して伝えられたと思います。

学内の学生建築見学会が9月18日に大阪万博で行われます。写真だけでは伝えきれないところもあるので、興味を持った学生はぜひ応募してみてください。

 

SA:池崎


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