まちづくりデザインスタジオ1 (3年)

第12回 最終講評会①

2025/07/08

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2025年7月8日(火)、まちづくりデザインスタジオⅠの第12回目の授業が行われました。

今回は、各自が構想したプロジェクトを、A1サイズ4枚のプレゼンボードにまとめ、発表を行いました。Step1で作成したブックレットや、Step2で検討したプログラム、模型なども活用し、より具体的な提案として、プレゼンテーションが展開されました。
以下に、印象に残った作品をいくつか紹介します。

■ 西村翔太さん〈自然と交流の場〉
擁壁周辺に4つの建築を設計した提案で、それぞれがカフェ、休憩所、花屋、本屋の機能を担っています。テラス席のレベル差を利用して視線の交差を生み出したり、Step1で注目した舗装の要素を設計に取り入れたりと敷地の特性と発見を丁寧にデザインへと展開していました。

■ 高松脩悟さん〈まちを描く〉
公園とアート体験型施設を組み合わせた提案で、Step1で見つけた“まちの中のらくがき”に着目しています。「見せびらかしたい」という衝動を肯定的に捉え、それをまちを彩る装置として取り込んだ計画です。この場所を起点として、新たなまちの風景が生まれる可能性が示唆されていました。

授業の後半には、次回のプレゼンテーションエスキスに向けたレクチャーと先生方からの講評がありました。

次回は、これまでのA1サイズ4枚のプレゼンボードを1枚のポートフォリオとして再構成する作業となります。ボード1枚にまとめることで情報密度が高まり、伝えられる内容にも取捨選択が求められます。自分の設計意図が的確に伝わり、かつプレゼン時にも活用しやすい構成を目指して準備を進めましょう。

先生方からは以下のような総評をいただきました。

ヤップ先生より、「プレゼンの際にボードを十分に活用できていないため、話している内容とボードとの関連が弱く、伝わりにくい印象を受けた。発表時には、ボードをしっかり使いながら説明することを意識してほしい。」

若林先生より、「提案の内容はそれぞれに面白く、Step1から3を通して着実に積み上げている点は良かった。ただし、図面の完成度とプレゼンテーションには課題が残る。3分間の発表練習を重ねることが必要である。」

石飛先生より、「講評時に質問が多く出るのは、プレゼンで十分に伝えられていない証拠でもある。まずはプレゼンテーションの中で意図や構成を明確に示し、それに対するフィードバックを受けられるようにしていこう。」

授業も残すところあと2回となりました。これまで以上に、プレゼンテーションの伝え方が重要なテーマとなってきています。発表時に活用できるプレゼンボードを意識し、伝える力を高めていきましょう。

SA:倉科


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