担当:粕谷淳司、小形徹、三浦秀彦
本日は、すまいデザインスタジオ1、第3回目の授業を行いました。
前回は風がかなり強かったですが、今回は天気も比較的よい環境でした。
こちらのグループは、前回池に置いた石をさらにつなげ、池を渡るという体験が付与されていました。さらに池の上には、紐で連結されたカサが面白い動きをしていました。実際にこの場所の前を通る学生たちが足を止め、写真を撮っていたそうです。普段は通り過ぎるだけの空間が変化していました。




次のグループは、その場所を構成している要素(どんぐり、色あせたどんぐり、落ち葉、ちぎった落ち葉、ゴロゴロとした石)を使って、丸くかたどり、配置していました。かたどられたものから、地面や周辺にも様々な模様があることを発見していまいた。


庭を選んだグループは、どんぐりがたくさん落ちていたことをきっかけにどんぐりとペットボトルが風に作用されて、ぶつかることで発生する音を利用しようとしていました。このグループは、ほかのグループの様子をみて自分たちももっと空間を広く捉えていこうとしていました。


階段室で作業しているグループは、階段に紐を巡らせ4階から降りてくる体験を考えていました。自然の光と人工の光を使って、体験と視線と音などこの場所が持つ特徴を感じ、これまでも様々な気づきとチャレンジをしてきました。やりたいことをメリハリつけながら空間にアプローチしていこうとしています。




ここで取り上げた各グループの様子は一部ですが、私たちが見ていない部分では学生たちのいくつもの“やってみた”があります。
最後に先生方から、
過程を大事にしてほしいこと、『ちいさな空間』はあくまで通過点であることを学生たちに伝えていました。そこで、この授業は、分かりやすく一直線に進んでいくリニア的なものではなく、紆余曲折を経て、うまくいったものもいかなかったものも、ちょっと微妙だったものもあって、そこにある豊かなものを求めていること、
この授業は不思議かもしれないけど、建築を建てるときのプロセスも同じであること。建築するプロセスは、単に線を引いて立ち上がっていくものではなく、今この世界にある材料の組み合わせで、空間をつくっていることを教えてくださいました。
また各グループから、現状を説明してもらい、自分たち以外の様子をすこし聞くことができ、いい刺激になったのではないかと思います。
次回はゴールデンウィーク明けになります。ここからの3週間を利用して、気づきや発見を生かし、様々なことをチャレンジしてみてください。次回の発表を楽しみにしています。

TA:小原久奈