建築設計製図I (1年)

第10回 自作模型の作図3 断面図

2025/06/19

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2025年6月19日、建築設計製図Ⅰ第10回の授業が行われました。今回の講義では次回に引き続き、自作模型の断面図を作図していきます。

始めに渡部先生から構造についてのレクチャーがありました。基礎部分は構造の中でも重要であり、実際の事例などを見て、どんな基礎構造になっているか復習することも大切です。また、断面図を描く時のポイントとして3つ上げられました。

・人が建物内で過ごす空間が表現される。

・建物が地盤にどのように支えられるかが表現される。

・屋根や床が何によって支えられるかが表現される。

以上3点を意識して断面図を描くことが大切です。

次に今回の課題である、自作模型の断面図の描き方について説明がありました。自作模型の作成に当たり、壁や床の配置は違うため、完成する図面はそれぞれ異なってきます。また、切断する場所においても条件が設けられており、どこで切断したかがわかるように平面図に切断した場所を記します。

断面図の細かい描き方の手順については以下の通りです。

1)地盤線を描く。地盤線=GLは断面部分と同じ太さ。2)高さの基準線。各階の床の高さや天井の高さ、床の厚みなどを補助線で描いてから、一点鎖線を引きます。3)柱、梁の寸法をとる。柱は基準線を中心に柱を描きます。4)各階の床面から天井面までの高さをとり、補助線を引きます。5)梁、壁、床を太線で描きます。ここで描く太線は切断された断面の部分です。6)見えがかりの壁、柱、梁や階段を細線で描きます。7)寸法線を中線で作図します。寸法線の点はしっかり描きましょう。

 

また、今日の講義中、1/100の人型模型が配布されました。模型に人を入れることで作成した模型のリアルなスケールを感じることができます。また、小さな場面を作ることが出来て模型についての説明がしやすくなります。模型作りにおいて、スケール感を意識しながら作ることは大切であり、一つの基準として人模型を入れることでスケールを確認することができます。図面においても模型においても正確性とスケール感を意識しながら取り組むことが大切です。

TA:石渡


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