本日は「建築設計製図Ⅲ」の第8回の授業が行われました。今回から第2課題がスタートし、テーマは「海辺に建つ現代アートギャラリー」です。敷地はみなとみらい臨海地区の赤レンガ倉庫前に設定されています。

授業は関内キャンパスに集合し、はじめに課題の概要説明がありました。今回は、従来の住宅設計とは異なり、規模も大きく、必要な諸室や各空間の条件が事前に設定されています。まずは課題説明書をしっかりと読み込み、条件を満たしながら、展示空間として魅力的な計画を立てることが求められます。


この課題では、提示された12人のアーティストの中から1人以上を選び、その作家の作品のための展示空間を設計する必要があります。気になったアーティストの作品のサイズ、コンセプト、表現しているテーマなどをよく調べることで、空間のあり方や設計の方向性に大きなヒントが得られるはずです。
その後、実際に敷地を訪れて現地の見学を行いました。来場者がどのように施設を訪れ、どのように作品を体験するかをイメージしながら、人の動線や作品の搬入・搬出経路を考えることが大切です。また、風の向きや自然光の入り方、近接する海との関係性、赤レンガ倉庫との位置関係など、周辺環境とのつながりにも注目しましょう。天候や時間帯を変えて何度か敷地を訪れ、現地の様子を多角的に把握することも有効です。




次回は第2課題最初のエスキスとなります。まずはアーティストについて理解を深め、美術館や展示空間の見学を通して、展示方法や動線、空間の構成、断面の使い方などを意欲的に取り組んでいきましょう。
SA 三村