第一課題の模型の提出と5回目のエスキスが行われました。
授業の冒頭では、学生それぞれが制作してきた模型を机上に並べ、全員で鑑賞する時間が設けられました。

その後、教員から全体に向けて講評があり、模型の表現方法や外構計画、スケール感に関する具体的な指摘や助言がありました。特に今回の提出では、外構まで丁寧に作り込まれている作品が少なかったように感じられました。建物と庭を分けて捉えるのではなく、家具や外構、敷地全体を一つの住空間として捉えることで、開口部の設計や屋根形状の設計にも繋がると思います。
また、多くの学生がスケールを意識して設計できていた一方で、暮らしのイメージが伝わる模型と、そうでない模型の差が明確だったように思います。人形や植栽などの添景を加えることで、空間に生活の気配が生まれます。残された一週間で、図面と模型の間を行き来しながら細部を詰めていくことが大切です。模型の修正内容を図面に反映し、図面の設計意図を模型に落とし込むと、完成度がより高まります。


提出後には、希望者を対象にしたエスキスチェックも行われました。修正の方向性について具体的なアドバイスを受けたり、互いに模型を見せ合ってプレゼンテーションの見せ方を相談したりと、どの学生も自分の作品をより良いものにしようと積極的に取り組んでいる様子が見られました。




次回はいよいよ最終提出です。模型と図面に加え、プレゼンボードの提出も求められます。プレゼンボードでは、自分が最も伝えたいことを明確にし、それがしっかり伝わる構成を意識しましょう。これまで積み重ねてきたアイデアを形にする最後のチャンスです。悔いのないよう、全力で取り組んでください。
SA 三村渓翔