2025年6月10日(火)、まちづくりデザインスタジオ1の第8回目の授業として、STEP2の成果物である「プログラム」の最終発表会が行われました。
今回の発表では、各自が構想した設計プログラムをA1サイズ2枚にレイアウトし、さらにStep1で作成したブックレットや模型を用いて、より具体的なプレゼンテーションを行いました。印象に残ったいくつかの作品を紹介します。
■倉田翔太さん〈歴史のレイヤー〉


歴史のレイヤーを重ねるというコンセプトで、まちの文脈を丁寧に考察し、提案をしました。模型や図解もわかりやすく、計画の広がりを感じられる提案です。
■古箭竜輝さん〈ベンチ八景〉


まちで自然と「座る」を誘発させる提案です。既存の空間や動線をうまく活かしながら、居場所のバリエーションを生み出す視点に建築的な広がりを感じました。
授業後半には、先生方より次回のエスキスおよび最終発表に向けた貴重なアドバイスをいただきました。
ヤップ先生からは、「空間を検討するには1:200以上の模型が必要。部分模型でも構わないので、持参すること。次回のエスキスでは、柱・壁・屋根などの図面表現について扱う。」というお話がありました。
若林先生からは、「プレゼンテーションの中で、エスキス中に話していたことや自身の思考が十分に表現されていない場合がある。作っていたらこうなったというのではなく、筋の通ったストーリーをもつこと。そのためにも、レイアウトや情報構成を考え抜いて制作に臨むべきである。」というアドバイスがありました。
石飛先生からは、「多様性のある提案が多く、良かった。プレゼンテーションにおいてプレゼンボードを使用している学生が少ない。あらかじめ流れをプレボで構成しておけば、それを見ながら発表ができる。具体的に何をやっているのかを、ダイヤグラム・図・模型などを用いて表現することが、より良い設計へと繋がるだろう。」というお話がありました。
次回からはデザインエスキスが始まります。
中間発表で検討した自身の提案や、そこでいただいた講評を振り返りながら、次回のエスキスに向けて、どのような内容を準備するかを少しずつ整理してみてください。
エスキスは、設計の中でまだ曖昧な部分や悩んでいる点を共有し、深めていくための大切な場です。困ったときには、一人で抱え込まず、先生方のアドバイスを積極的に受け取ってみてもいいかもしれません。
SA:倉科