担当教員:柳澤潤 非常勤講師:酒谷粋将・村松基安 TA:佐藤結(M2)
2025.6.6(金)「デザインスタジオ1」の第8回目の授業が行われました。
今週から第2課題が始まります。まず、酒谷粋将先生から課題説明をしていただきました。
第2課題では、「知と交流と創造の場としてのキャンパス空間」をテーマに、9号館の建て替えまたはリノベーションに取り組んでもらいます。食堂や購買など、現在の建物が果たしている機能は一定程度維持しつつ、大学に関わる多様なモノ・コト・ヒトをつなぐ“ハブ”としての新しい9号館の提案をしてもらいます。
課題の導入として、他大学の事例として京都大学のキャンパスを紹介しました。その後、対象敷地である9号館の見学を行いました。かつては学生で賑わっていた購買部前のピロティは、現在では閑散とし、活気を失っています。また、西門に近く地域との交流が期待される立地でありながら、柵によって閉鎖的な印象を与えているなど、9号館はそのポテンシャルを十分に活かしきれていない状況です。こうした現状を踏まえ、皆さんの構想が大きく膨らむことを期待しています。
第2課題では、具体的な建築提案に踏み込んでいきます。居心地の良い空間や魅力的なプログラムの設計はもちろんのこと、設備機器の配置計画や、独自の教育カリキュラムの提案など、大学院課題としての「リアリティ」が求められます。
単なる空間デザインにとどまらず、大学という場の機能や未来像を見据えた、説得力のある提案を期待しています。皆さんの創造力と構想力に大いに期待しています。