担当教員:柳澤潤 非常勤講師:酒谷粋将・村松基安 TA:佐藤結(M2)
2025.5.30(金)「デザインスタジオ1」の第7回目の授業が行われました。
今週は第1課題の最終講評になります。1/200のキャンパス全体模型を用いながら、各グループ発表10分、講評20分でプレゼンしてもらいました。
・グループ1:「間awai」窪田さん、西澤さん、渡部さん
大学と地域社会は物理的には隣接しているものの、柵などによって明確に隔てられており、両者のつながりはほとんど感じられません。そこで、大学と地域を分断しているこの境界に対して、あえてその輪郭を曖昧にし、地域との自然なつながりを生み出すことを提案します。境界付近に地域の活動スペースを大学敷地内へと引き込むことで、大学が地域住民にとっても日常的な活動の場となり、大学の存在がより身近で開かれたものへと変わっていくことが期待されます。
・グループ2:「ひきこむ」荒井さん、伊藤さん、高里さん、後藤さん
大学は地域に隣接していながら閉鎖的で動線も不明確なため、人の流れや交流が限定されています。掲示板の情報も古く、学生同士の活動や情報発信が見えにくい状況です。そこで、決まった動線を設けず多様なルートを活かした自由な移動を促します。中庭には「山」と「谷」のような地形をつくり、道を外れたり乗り越えたりする体験を通じて空間に楽しさと発見を生み出します。有機的な形状は外部の人も自然に引き込み、東屋やアートボード付き掲示板を通じて、情報の共有と発信ができる場を提案します。
・グループ3:「FANTASTICK」宇佐神さん、高橋さん、宮下さん
大学の広場は閉鎖的で、動線や居場所が不明確なため、人の流れや交流が限定されています。
蓮池周辺の整備や芝生の活用、並木道の導入により、広場全体の質と一体感を高めます。1階の壁を取り払い、半屋外空間として学生の居場所を増やします。人の流れや滞留に合わせて木とファニチャーを配置し、自然に人が集まる空間を形成し、蓮池は親水空間として整備し、芝生の高低差を活かして休憩できる場所を各所に設けます。ファニチャーは「囲・置・座・寝」の4パターンのスティックと、「L・U・T・I・R」の5パターンのパンチングコラージュを用い、中庭と建物1階に配置。屋内外が連続する開かれた庭空間を提案します
来週から第2課題に入ります。第2課題では「八景キャンパスのハブ」をテーマに、大学内に新たな施設を提案する計画に取り組みます。第1課題で行ったリサーチや提案内容をもとに、それらをさらにブラッシュアップしながら第2課題へとつなげていきましょう。