建築デザインスタジオ1 (3年)

第4回 リサーチ最終発表

2025/05/13

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担当教員:柳澤潤

非常勤講師:矢野泰司、神永侑子

助手:村山徹  +TA 高橋葵衣(M2)

 

2025年5月13日(火)3,4限(13:15-16:50)

建築デザインスタジオⅠでは、リサーチ課題の最終発表が行われました。

約1か月で、さまざまなデータを集めたり、歩き回って特徴を感じとったりと、それぞれの視点で弘明寺という街を捉えてきました。本日は、それらをまとめたうえで、弘明寺におけるシェアタウンはどのようなものが良いかを各グループに発表してもらいました。

町内会館の増築と集合住宅を組み合わせた案や、街中での滞留と交流を目指す案、人の暖かみと自然の豊かさが共生するシェアタウンの提案、同じ境遇にあるからこそ助け合える関係が築けるのではないかという考えから敷地を二つ設定し強いシェアの形と緩いシェアの形を提案する案など、各グループ、設計の鍵となる考えを発表できていたように思います。

一方で、先生方から、リサーチで発見した弘明寺の問題点や良さなどの特徴が提案に結びついていないことに対して、「リサーチから提案に移るときのストーリーがちぐはぐ、さらに暴力的なストーリー展開であるように感じる」といった指摘がありました。ターゲットが本当にそれでよいのか、敷地選定は適切か、運営など活動の中心となる人は誰かなど、一つ一つの設定や目指す活動をもう一度丁寧に検討する必要があると思いました。

今回の課題が初めてとなる、リサーチから問題や可能性を見つけ提案を行うというプロセスでは、何か新しい空間を創ることがゴールではなく、建物をつくったそのあと、どんな関係が街に新しくつくられていくのか、そしてそれが弘明寺にとってどのような影響をもたらすのかといった、街で起こる新たな風景を描くことが求められます。今後の設計に向けて先生方から、「街の人とどうかかわっていきたいのか、行政的でドライな解決ではなく、個人的な視点を大事にして設計してほしい」という指摘がありました。これからの弘明寺がどのような姿であってほしいのか、これまでのリサーチで感じたものを大切に、設計課題に取り組んでいきましょう!                                      

(TA 髙橋)


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