2025年5月20日(火)、まちづくりデザインスタジオ1の第5回目の授業が行われました。
初めに、ヤップ先生から、実際に行われた公共建築やまちづくりのプロポーザル提案書を事例に、プログラムの提案戦略やプレゼンテーションの手法についての説明がありました。関東学院大学建築学専攻のOBが審査委員長特別賞を受賞した「ひろしま建築学生チャレンジコンペ2021」の提案書なども紹介されました。
難しい表現方法よりも、いかにシンプルに相手に伝わるのかが大切です。ダイヤグラムやスケッチ、パースといった手法を通して、自分のアイデアを視覚的に整理・伝達できる力をつけていくことが、今後の提案にとって重要になると感じました。
授業後半には、新しいグループに分かれてプログラム・エスキスの作業を行いました。前回までのブックレットや対象敷地の地図を持参する学生も多く、議論のベースは整っている様子でした。しかし、実際に「どんなアクションを起こすか」を具体化するところで苦戦している学生も多く見られました。「どんな風を吹かせるか」「その風が何にどう影響し、どんなふうに還元されるのか」といった連鎖の流れを描くためには、まず手を動かし、頭の中のイメージを描き起こしてみることが有効であるとアドバイスがありました。
若林先生の班では、「風と桶屋を流れとして表現するためにダイヤグラムを用いると効果的である。風とはなにか、桶屋とはなにかをワンセンテンスで説明できるようにすると、プレゼンでも伝わりやすい」といった具体的なアドバイスがありました。
「自分の中での風と桶屋」を明確にしながら、それぞれのアクションに物語性を持たせるような視点を持つことで、提案にさらなる深みが出てくることが期待されます。
SA:倉科