2024年5月8日(木)「建築設計製図Ⅰ」第4回の授業が行われました。
始めに、図面の説明が行われました。図面記号は建築物の状況を具体的に伝える大切な記号です。扉や窓などもそれぞれ記号であらわされます。扉にも片開き扉や引き戸など見分けるためにそれぞれ異なる記号であらわされます。
また、図面に書く文字の練習としてレタリングのホームワークが配布されました。普段書く文字よりも縦横、垂直、水平を意識し、補助線を使うことで、より見やすい図面を描くことができます。

その後、今日の課題である図面の記号を描く作業に取り組みました。今回の課題でもう一つの重要なテーマは「縮尺の理解」です。記号にはそれぞれの縮尺が併記されています。学生には、指示された縮尺の図を三角スケールで正確に描くことが求められました。今回、学生たちは、縮尺を変えた図面を描くのが初めてだったので、三角スケールの使い方に苦戦する学生が多く見られました。

作図作業の後、前回課題であったサイコロ模型の解説がありました。これから取りかかる模型の制作に必要な基礎的な技術の説明でした。模型作りのポイントは、道具をそろえる・丁寧に時間をかけて作る・予備を作っておくの3つです。模型の作り方は様々ありますが、初めに的確な寸法、付ける位置にするためにガイドを作ることも一つの方法です。次に作る模型は、既に配布された資料のように3層で階段状の構築物です。この模型は、第8回の講義(6月6日)から始まる「自作模型の作図」で使用するため、早めに作り始め、きれいに作りましょう。
講義の終わりに先生方から総評がありました。
図面を描く際に枠線や壁線などは、はっきりと書き、図面の強弱をつけることで濃い表現になり、図面の見栄えが良くなります。濃い表現というのは、この先の設計課題の中で図面やプレゼンボードなどでうまく使えば、作品が見やすくなります。線の強弱を意識しましょう。

今日は講義の開始時に先輩達から建築展の勧誘がありました。建築展は建築学生主体のイベントであり、多くの先輩と関われるチャンスです。ぜひ、積極的に参加してください。
TA:石渡