担当:粕谷淳司、小形徹、三浦秀彦
2025年度、すまいデザインスタジオ1の授業が始まりました。この授業は、すまいデザインコースの必修科目です。
授業の始めに、粕谷先生から授業計画についての説明がありました。この授業では、空間を構成する素材(material)と、素材を空間として実体化させるためのイメージ(image)を探求し、その分析・展開によって各自が発見した方法を、主にインテリアを対象とした実空間(space)の具体的なデザインに結び付けることをテーマとします。素材・イメージを、原寸大・モデリング・ドローイング等、多様な方法によって分析し、そのプロセスを通じて、人の活動(activity)を内包する実空間を計画します。
「住宅(すまい)」を具体的な対象として、主に室内空間の諸要素(インテリア)を密度高くデザインすることが目標であり、空間を生み出すための方法を各自が発見し、具体的なプロジェクトとしてまとめ上げ、最終的に、その設計過程(process)も含めて表現することが、科目の到達目標とされています。
授業は、3回の『ちいさな空間』製作、ドキュメンテーションの作成、そして3回の分析と展開による前半と前半を踏まえての設計による後半で構成されます。
説明の次に、この授業を担当してくださる非常勤講師でデザイナーの三浦先生、建築家の小形先生による自己紹介レクチャーが行われました。
三浦先生からは、ご自身のこれまでと活動、またデザインについてどのように考えておられるかについて伺いました。その中でも「デザインとは感受することであり、モノや事を構想し、作ることを通してこの生活世界を認識する1つの方法だ」と仰っていました。
小形先生からは、関東学院での大学時代からその後の建築家としての歩みを伺いました。今の小形先生からは想像できないこれまでに驚きがありました。また、『ちいさな空間』の過去作品も紹介して頂きました。小形先生は、建築の文化は連綿とつながっているということまた、先生自身は「“すまうこと”を考えたい」と仰っていました。
ここで挙げたものはレクチャーの一部ですが、三浦先生、小形先生ともにとても興味深いレクチャーでした。また何よりもすごく楽しそうにレクチャーをしてくださっていることが印象的でした。
レクチャーのあとは、『ちいさな空間』を制作するための場所選定を行いました。『ちいさな空間』は学生たちが2~4人のグループに分かれ、実際にキャンパス内で製作します。


先生方から、『ちいさな空間』をつくるにあたって・・・様々な話もありましたがっ!教室内で3人の先生方による即興『ちいさな空間』がつくられました。学生たちも突然のことに驚きつつも興味津々に空間を見て、体感していました。




まだまだ、実際にやってみないと分からないことだらけではあると思いますが、次回の以降、空間を味わいながら、動かしたり、つくったりしながら、感覚をつかんでいきましょう。
TA:小原久奈