建築デザインスタジオ2

第14回 最終提出

2025/01/23

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2025年1月23日(木)「建築デザインスタジオ2」第14回目の授業が行われました。

今週は最終提出・発表・講評で、本年度のスタジオ最後の授業となります。今回は建築家でイシバシナガラアーキテクツ代表の長柄芳紀先生に、ゲストクリティークとして参加・講評をしていただきました。

授業開始時に学生は作品を展示し、その後、先生方のみで展示されている学生の作品を見て回り、採点をしました。

次に、長柄先生に自己紹介を兼ねたショートレクチャーをしていただいたのち、代表で選ばれた14名の作品の発表・講評を行いました。

長柄先生からは、今回の課題に伴い、長柄先生が2021年末のプロポーザルコンペを経て設計・監理し、2024年10月に開館した「佐川町立図書館 さくと」を中心にレクチャーしていただきました。

今あるまちに対して、図書館はどのような在り方をするべきか、どのような寄与できるかを教わる貴重な時間になりました。積極的に質問している学生も多く、熱心に聞いていました。

その後、事前の採点時に付箋で印が付けられた14作品について、作者による発表と質疑応答による講評会を行いました。

講評対象として選ばれた作品を一部紹介します。

 

内沢さん「follow-樹林を辿る-」

地域にあるコミュニティを建築空間を用いて、顕在化を図る提案でした。

鈴木さん「FILTER」

駅という追浜の玄関口に街内外をフィルタリングする図書館を目指す提案でした。

中田さん「本の生ずるところ」

本との出会いは偶発的であると捉え、自身の興味を超えた発見の場としての図書館を提案していました。

福山さん「段丘が紡ぐ知の風景〜織りなす追浜の地形と街〜」

地域の交流場として図書館を機能させることで周辺の子供達、学生、主婦などあらゆる性格を許容する地域施設としての在り方を目指す提案でした。

三村さん「邂逅図書館-北図書館の再構築と増築-」

コミュニティの核となる図書館の在り方を探る中で見つけた追浜にある「流れ」を延長させることで地域の文脈を起こすことを目指した提案でした。

今回は、この5名が、3月に行われる建築展に出展が決まりました。その中で、中田さん、福山さん、三村さんがこのスタジオの代表として、ヴァーティカルレビューに選出されました。

先生方からは、「建築としての完成度が高い作品が多く、見応えがあった。」「常日頃から、身の回りにある事柄を自分ごとにして考え、それを積み上げていくことが大事になっていく。」と総評の言葉をいただきました。

今回の「建築デザインスタジオ2」では、図書館機能に+αで公共的なプログラムを組み込むという、今後の図書館の在り方を問う難しい課題だったと思います。

来年はいよいよ卒業制作に取り掛かっていきます。この課題で経験したことを活かし、これからの課題にも取り組んでいってほしいと思います。リサーチから発表までの4か月間、お疲れ様でした。

T A:増田


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