建築設計製図II

第8回 第2課題 野島公園のチャペル 見学と敷地調査<建築設計製図Ⅱ>

2024/11/28

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【担当】黒田泰介、李祥準、中津秀之、日置和宣、大沼徹、古川達也、佐野友美、加藤隼輝 、新明加奈子、中村円香、ヤップ・ミンウェイ、魏 誠浩 

TA・SA:小原久奈、後藤孝太朗

2024年11月28日(木)に建築設計製図Ⅱの第8回目の授業が行われました。今回から第2課題「野島公園のチャペル(礼拝堂)」が始まります。

初回の今日は、大学チャペルと敷地の見学会でした。担当の先生が交代した班ごとに、礼拝堂の見学を行いました。礼拝堂は、この季節らしくクリスマスツリーとリースで彩られています。

礼拝堂では宗教センターの瀬沼さんから、キリスト教信者が望むチャペルの空間についてお話しを伺いました。一信仰者の立場から教会、チャペルとはどのようなものか、またその場所で何が行われ、そのために建物には何が求められているかをご説明いただきました。これから設計課題を進める為に、貴重な助言を頂きました。

黒田先生からはチャペル建物についての説明をしていただきました。工学部建築学科時代の2人の先生が設計された建物は、鉄筋コンクリートと木造の混構造になっています。また、チャペルと普通の集会室とは違うこと、特に「神聖さ」と「静謐さ」の2つの要素が必要であることを伺いました。また関東学院の属するプロテスタント・バプテスト派の大きな特徴である洗礼についても説明があり、普段は封鎖されている洗礼槽も特別に見学させていただきました。

チャペル見学の後は、敷地である野島公園の見学に行きました。現地では中津先生から敷地の見方、周辺からどのように考えるか具体的な見かたを伺いました。その中で学生たちは、実際に目を閉じ、何を感じられるかを体験しました。また、設計者として人を感動させる空間を考えるということにも言及されていました。その後はそれぞれが自由に敷地を巡りました。

 実際の敷地は、起伏に富み、既に植えられた木があり、設計のきっかけとなる要素が多くあります。また礼拝堂の延床面積は150㎡程度となっていますが、敷地はそれよりも3倍以上広いため、建築とランドスケープの両方を考えていかなければなりません。実際に学生たちが手を広げ、150㎡がどのくらいなのかも体験し、より課題への理解が深まったと思います。

礼拝堂と敷地見学の後は製図室に戻り、黒田先生から課題内容について詳しい説明がありました。
来週から始まるエスキスに向けて、日本や海外の教会建築や、昨年の優秀作品の紹介をして頂きました。

課題説明の後は各班に分かれてミーティングを行いました。それぞれの班で、これからの授業に向けての予習、復習など授業のための準備をしっかりとやってくること。授業時には先生とのエスキスを有意義に過ごせるようにと先生方からのお言葉がありました。

次週からスケッチ課題も再開し、本格的に設計が始まります。

1年生にとって、今回が初めての建築設計課題という学生も多いと思います。どのように進めていけばいいか分からないこともあると思いますが、先生方や私達TAに相談しながら、できることをコツコツやっていきましょう。みなさんがどのような設計を進めていくか楽しみにしています。

TA:後藤孝太郎、小原久奈


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