担当:古賀、津野、大島
第1回 オリエンテーションと課題1の出題
2024年10月3日住まいデザインスタジオⅡ 第1回の授業が行われました。
初めに非常勤講師の津野先生、大島先生から自己紹介がありました。お二方とも建築家であり、たくさんの経験をお持ちです。先生方と積極的に交流し、設計を進め、多くのことを吸収してください。
今回の設計テーマは「住み継いでいく集合住宅」です。設計テーマの説明では「住み継ぐ」、「家族」、「住まう」の3つのキーワードが挙げられ次の様な説明がありました。「住み継ぐ」とは、社会現象において空き家問題や都心近郊の高齢化した集合住宅団地などがあります。そこで同じ家族でなくても一つの家が使い手に住み継がれることを考えます。また、「家族」という概念も今までの固定概念にとらわれず、他の国や時代の例など幅広く調べ、俯瞰して家族とは何かを考えます。もう一つ、「住まう」という言葉の定義を考えます。住宅が居住専用の場所となったのは近代以降のことであり、それ以前は職住が一体となった生活が当たり前でした。これからの暮らしは個人が社会とつながる手段である「労働」とどう関係してくるのかを考えます。
この授業では、第1回から第3回にかけて事例かるたを制作します。事例かるたとは、歴史の中に立ち現れた住宅事例を収集し、分析を行っていきます。近代以前、近代、現代の各時代から1事例以上調べ、全6事例を収集します。その際、映画や小説、ドラマなどフィクションの事例を一つ必ず入れて収集して下さい。
次に事例収集にあたってのヒントレクチャーがありました。先生方が影響を受けた、昔の住宅やフィクションの映画や小説などが紹介されました。集めた事例をレクチャーの際、ホワイトボードを使って説明された家族構成か、どういうつながりがあるのか図をまねて頭を整理することで自分でもわかりやすく、相手にも伝わりやすくなると思います。是非参考にして下さい。
来週は、全員でかるたの講評会を行います。課題文をよく理解し、先生方からの紹介いただいた事例を参考に調べてください。また、その際、家族とは?住まうとは?住み継ぐとは?を考えて作成しましょう。
TA:石渡公崇