【日時】2024年10月22日(火)4〜5講時[15:10-18:40]
【教室】5号館503製図室
【担当】准教授:中津秀之、非常勤講師:野田亜木子、TA:荻尾明日海(M1、粕谷研)
ランドスケープデザイン・ワークショップ第4回目の授業です。
本日はまず、前回の授業で学んだ「道」、「階段」、「壁」の知識を踏まえて、自分でつくった地形に対してのデザインを考えました。大体の茶室の位置を決めた後に、そこまで向かう道のりの中でどのような体験が生まれるか、想像を膨らませながらデザインをしていきます。学生たちは、模型に何度もスケールを当てたり、1/100の人形を置きアイレベルで見てみたりと、試行錯誤していました。
作業の途中で先生から、道幅とそこで起きることとの関係が重要だと話がありました。例えば、人とすれ違うのか、一方通行なのか、車が通るのかなど、その道をどう歩かせたいのかによって、適切な道幅が見つかるはずです。
人の活動と寸法の関係は、道幅だけでなく、これからデザインを進める過程で切り離せない非常に重要なことになります。普段の生活の中でも、存在する寸法に常に目を向けてみると良いと思います。
授業の後半には、野田先生から植栽についての説明がありました。高木~中木~低木~地被の話や、常緑樹と落葉樹、樹種、植栽の図面での表現の仕方などについて話をしていただきました。植栽を考える際には、「人の視線」や「季節」との関係が重要だと話がありました。木の高さによる視線の変化のほかにも、季節による視線の変化も起こります。模型上で季節の変化を表現することは難しいと思いますが、季節それぞれの物語を想像しながら、植栽計画をしてみてほしいです。
次回、先ほどの話を踏まえ植栽のデザインを進めるのと、学生全員に作品の途中経過を発表してもらいます。学生が何を考えながらデザインをしているのか、その話が聞けることを楽しみにしています。
TA:荻尾明日海