2024年10月18日、EF-109室で第4回の建築構造実験の講義が行われました。今回では、マツとスギの2種類の木の梁に対して曲げの実験を行いました。木材が荷重を受けた際の曲げモーメントやせん断力の分布や、梁の変形の仕組みを理解することが目的です。
授業の最初に、木製梁に加力した際の力学的な原理について解説がありました。曲げモーメント、せん断力などの基本的な理論を学び、実験で使用するマツとスギの2種類の木材の特性を理解しました。
教員の指導の下、資料に基づき、載荷点や変位計の位置をマークし、ひずみを測定するためのセンサーを貼付しました。さらに、実験に使用する木材について含水率、質量、年輪幅などのデータを測定しました。これらのデータは、実験データ分析の際に重要となります。
実験では、載荷装置を使って木製梁に徐々に荷重を加え、梁の変形と応力の変化をリアルタイムで記録しました。実験はマツ梁とスギ梁の2種類行いました。それぞれ梁が限界に達して明らかな変形が見られるまで加力しました。
実験終了後、2本の木材梁の実験結果を解説し、マツとスギの異なる応力特性を比較しました。得られたデータを基に実験報告書をまとめることが課題となります
次回はRC造梁試験体で使われている鉄筋の材料試験を行う予定です。
SA:鈴木楓茉 TA:劉子豪