まちづくりデザインスタジオ2

第2回 実測図面のチェック①

2024/10/08

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【担当】黒田泰介、兼広彰、戸田啓太 TA:小嶋竜也

2024年10月08日(火)、まちづくりデザインスタジオ2の第2回目の授業が行われました。今回は10月5,6日に行われたカトリック小田原教会の実測調査で作成した野帳を元に、建物の基準寸法を検討しました。

最初に先生方と共に、1班が担当した1階平面図を確認しました。平面だけでなく、ドアや窓など建具の詳細も含めて、聖堂1階の野帳全部を広げて検討していきました。

ミリ単位で測った各部の寸法から、柱のスパン(柱間)を割り出していきます。円柱の直径や円柱間の距離を分析すると、円柱のスパンは3636mmとなりました。これは日本古来の長さの単位である尺貫法でいえば2間(12尺)となります。古民家など古い建物は尺を基準につくられており、このカトリック小田原教会も洋風の建物ですが尺貫法でつくられていることが分かりました。図面内にはミリ単位に加えて、尺寸法もカッコ内に表します。ぜひ覚えて、メートル法から尺寸に変換する事を身につけましょう。

次に1階平面図で定まった基準寸法を、2階平面図に当てはめていきました。平面図は基本的に、全て同じ寸法を図面内に記入していきます。各班の班長が図面で決めた基準寸法を確認しあって、精度を高めていきます。

2階を担当した2班は2階伏図、屋根伏図も担当します。実測で調べた梁やトラスの位置を、平面図の柱位置と合わせて描いていきます。図面を描く量は他の班と比べて多いと思いますが、班のメンバーで分担して頑張ってください。

長軸断面図担当の3班と短軸断面図担当の4班は、カトリック小田原教会の特徴とも言える聖堂のヴォールト天井を表現します。階高、軒高、棟高など建物各部の高さ寸法をしっかり把握した上で清書していきましょう。

他の班と協力して、次回10月15日は清書したA1サイズ 1/50の図面を打ち出して持ってきてください。

図面を清書することで何の情報が不足して描けないのか、1階と2階は正確に合致しているのかなど、はじめて分かることが出てきます。先生方から指摘された修正点はメモし、図面に反映させましょう。班員のみんなで分担して図面を完成させてください。

TA:小嶋


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