まちづくりデザインスタジオ2

第1回 ガイダンス・敷地レクチャー

2024/10/01

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【担当】黒田泰介、兼広彰、戸田啓太 TA:小嶋竜也

2024年10月01日(火)、まちづくりデザインスタジオ2の第1回目の授業が行われました。第1回目の今日は授業のガイダンスと対象建物の概要の説明がありました。

2024年度は小田原市の中心部に残る木造の聖堂建築「カトリック小田原教会」をテーマとして、この歴史的建物に関連させた、まちづくりに貢献する施設を設計します。

授業の前半は対象建物の実測調査を行い、各種の図面を作成します。建物の各部を実際に測り、寸法と構造を理解していく事で、全体の空間構成やモデュール、設計者の意図が明らかになっていきます。実測図面の他、敷地調査と事例研究を行い、これらを踏まえた上で後半の設計課題を行うことで、まちに溶け込み、貢献する提案が生まれます。

始めに黒田先生からシラバスに基づいて授業のテーマと概要の説明がありました。昨年度のスタジオでの活動を、実測図面を交えて紹介されました。続いて課題の出題と、対象であるカトリック小田原教会の説明がありました。聖堂の背景や特徴について教えていただきました。

15分の休憩の間に、学生はグループ分けを検討しました。今回は6班に分かれて、それぞれ平面や断面などの図面を担当します。授業の後半は、非常勤講師の兼広先生、戸田先生から、自己紹介を兼ねた作品の説明をしていただきました。

兼広先生は保土ヶ谷を拠点に歴史的建造物の修復と保存、活用を主として仕事されています。事務所のホームページを映しながら、横浜市開港資料館の修理工事の一部を紹介してくれました。また戸田先生は横浜を中心に、同じく都市計画と歴史的建造物の修復と保存、活用を主として仕事されています。山下公園のインド水塔の改修や上海横浜友好園の復元についてお話しいただきました。

講師紹介の跡、兼広先生から実測調査についてのレクチャーがありました。昨年度の野帳(フィールドノート)と実測図面を見ながら、現場で使う道具、寸法の測り方、野帳のまとめ方など、丁寧に説明していただきました。野帳を描くためには、黒・赤・緑・青の4色のフリクションボールペンが必須です。黒は躯体、赤は寸法、他の色は細部や特記事項に使います。忘れずに、このルールを守りましょう。実際の設計業務でも行う作業を、魅力的な建物を使って学生の時に実習できるのは、とても貴重な経験です。

授業の最後に、休憩中に決めた班分けと班長をホワイトボードに書き、希望を聞いて担当図面を決定しました。

今年度はさっそく、今週末の10月5,6日に現地集合して、カトリック小田原教会の実測調査をします。予備日を入れて計3日間というとても短い期間での作業ですが、ぜひ今後の設計活動に役立ててください。

TA:小嶋


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