常勤講師:柳澤潤、粕谷淳司/非常勤講師:高橋堅 TA:小西悠太(M2)/金曜日1・2限
2024年9月27日(金)「大学院デザインスタジオⅡ」の第1回目の授業が行われました。はじめに、柳澤潤教授から、このスタジオの位置づけと全体の流れを説明して頂きました。
春学期の「大学院デザインスタジオⅠ」の課題は都市スケールの大きい計画の課題に対して、住宅より大きい規模のものを設計し、ディテールを追求し、自分のスキルを上げることを目標にしてほしいとコメントを頂きました。
説明して頂いた後に、昨年度から担当して頂いているこの授業の非常勤講師である高橋堅先生から、課題説明とレクチャーをして頂きました。東京理科大学とコロンビア大学大学院を卒業した後、青木淳建築計画事務所を経て、現在は高橋堅建築設計事務所を主宰し、建築家として活躍されています。
今回の課題は、三段階に分けて授業を進めていきます。第1ステージでは、近代から現代に建てられたマスターピース(建築傑作群)の中から一つの作品を選びリサーチし、リサーチから得た気づきときっかけを見つけ自分の設計へと繋げていき展開していきます。高橋先生のレクチャーの中では、実際に先生が影響を受けたファンズワース邸・バルセロナ・パビリオン(ミース・ファンデ・ローエ)の話をして頂いた後、ご自身で設計された作品を紹介して頂きました。
また、高橋先生から「建築思想図鑑 株式会社 学芸出版社 出版」を紹介して頂きました。高橋先生が手がけられたページもあり、今回の課題を進めていく良いヒントになると思います。そのページ以外にも今回選ぶ事例のリサーチを進めていくヒントも多く載っているので各自手元に持っていることをおすすめします。
後に、エスキスチェックの班分けを行いました。毎週交代で2人の先生にエスキスを受けて頂きます。2人の先生方の意見を上手く統合して、進めて欲しいと思います。
次週は作品を3つ選び、選定理由とリサーチを発表してもらいます。最終的には1つに事例を絞ってリサーチをし、設計へと展開します。まずは気になった建築家の作品を選び、その作品の図面や本を手元に置いて、実際に図面・模型や3Dなどを用いて、時間を掛けて丁寧に分析して、設計へとつなげられるきっかけを掴んで欲しいと思います。
TA:小西