第11回　施工

　2024年6月29日（土）、ビルディング・ワークショップの11回目の授業が行われました。
　今週も継続して施工を行っていきます。ほとんどのグループの図面、加工図作成が完了し、全体として本格的に施工の段階に入ります。

　今年度のビルディング・ワークショップで制作物を作成するほとんどのグループは、Shopbotを活用して部材の切り出しを行っていきます。部材や接合部の形状もグループごとに異なるため、各グループまずモックアップとして一部の部材を切り出して組み合わせてみるという作業を主に行いました。
　図面上では組み合わせることのできる寸法でも、実際の木材を用いて組み合わせてみるとうまくいかないこともあったため、0.1mm単位で加工図の寸法の検討を繰り返し、各グループ適切な接合部の寸法を確定させることが出来ました。

　Shopbotを使用しないグループは、全体を構成するほとんどの部材の切り出しを完了し、実際に組み立てていく作業を行っていました。作業を進めていく過程で、接合部の形状の再検討が必要であることに気づき、来週からはその検討と修正を行うこととなりました。実際の木材に触れながら施工を行う上では、当初のイメージ通りにはいかないことも数多く出てくると思いますが、実際の建築現場においてもそのような場面は十分に考えられます。
　そのため、うまくいかなかった箇所に対してどのようなアプローチ・修正をすればイメージ通りの制作物となるのかを検討する力はとても重要であるといえます。

　来週も施工を中心に作業を行っていきます。各グループ効率よく作業を進めることが出来るように、自分の目の前の作業だけに集中するのではなく、近くにいる人がどのようなことを考えて作業をしているのか、次に行う作業に必要な準備は何かといったように常にグループ全体の様子を意識しながら作業に取り組んでいきましょう！

TA:飯濱