担当:粕谷淳司、小形徹、三浦秀彦
すまいデザインスタジオ1、第13回目の授業です。本日は設計課題のプレ発表が行われました。学生たちは2分間で設計したものについてプレゼンテーションをし、その後先生方と質疑応答を展開しました。
どの学生の作品からもこの1週間でものすごく頑張ったことが伝わってきて、今までのエスキスからの進化には驚きました。1/30のスケールの模型や図面が並べられた光景は非常に迫力があった一方で、密度感をまだまだ上げられそうだと感じました。時間が足りなくて表現しきれなかったのだろうという学生が多くいた印象だったので、来週の最終提出では密度がさらに詰められた作品を期待しています。
学生と先生方との質疑応答の中では、設計したものと周りの環境との関係性や、活動の様子を図面や模型で表現してほしいと多く指摘がありました。1/30で模型や図面を表現するとなると、どうしても視野が狭まってしまうと思います。斜面に対する建築の立ち上がり方はもちろん、森や空の様子などの周りの風景との関係性も非常に重要です。周りを広く含む周辺模型や配置図でそれを表現するのか、あるいはパースで表現するのが良いのか、自分の案に適した表現方法は何かをよく考えてみてください。
また、模型や図面に添景を入れることで、その場所での過ごし方を一気に想像できるようになります。ですがその際、CADで元々ある家具や植栽のデータを使用するのではなく、自分が設計した空間に合う家具を自分で設計することで、想像している暮らし方のイメージをより説得力を持って相手に伝えることができるかもしれません。規模が小さめの設計である分、身体に接する細かい部分の設計にまでオリジナリティが見られることを期待しています。
次回はいよいよ最終提出です。次回のプレゼンテーションでは、模型や図面のほかに、前半課題の「ちいさな空間」、「分析と展開」での作品も一緒に展示し、自身の設計に至るまでのプロセスの全体像を表現することが求められます。そして、最終発表では図面のスケールは自由で良いと話がありました。スケールを上げて細部を強調するのか、あるいは引いて見てみるのか、自分のやりたいことを表現するための最適なスケール感を選択してほしいです。自分の設計とその過程の中で思い描いていた全てのことを表現できるような魅力的な展示方法はどんなものか、完成した展示風景をイメージしながら作業を進めると良いと思います。次回の発表楽しみにしています。ラストスパート、体調管理に気をつけて頑張ってください!!
TA:荻尾明日海