総合デザインスタジオ

第12回 第二課題エスキス⑥

2024/07/08

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統括担当:中津秀之

非常勤講師:高橋堅、岡路明良、針谷將史、納谷学、板坂留五

助手:村山徹、Yap Minwei

TA:荻尾明日海(M1)、勝又小太朗(M1)、薗田さくら(M1)、高橋葵衣(M1)

 

2024.07.08(月)3,4講時目「総合デザインスタジオ」の第12回目が行われました。

この授業は、履修者全員が5つのトラックに分かれる演習授業です。各トラックは、それぞれの担当教員により異なるテーマ課題が出題されます。

下記各トラックの授業の様子です。

 

 

<トラック1>

担当:髙橋堅

 

前回に引き続き、第二課題のエスキスが行われました。学生たちは作った模型や描いた図面を机いっぱいに広げ、先生が机を回り個別でエスキスが行われました。

学生全員が模型を持参して来て、以前から模型を作っていた学生もスタディのスケールが上がってきていて非常によかったです。エスキスのない時間は、先生からのアドバイスを受け改善を進めた後もう一度見てもらったり、次回のトラック内講評に向けて黙々と自分の作業を進めていたりする様子が見られました。

前回までは、やりたいことがあるもののカタチへ発展させる段階でつまずいている学生が多く見られましたが、模型をつくりカタチにしたことで、そこから見えたものを通して先生から的確なアドバイスを受けることができ、自分のやりたいことに合う空間が見えてきた学生が増えた印象でした。

また、最終提出を見据えて、模型をどのくらいのスケールでつくるかを迷っている学生が多くいました。非常に大規模な設計に挑戦している学生も数名いますが、まず、自分の設計において一番見せたいもの、伝えたいことは何かを考えてみてください。街を俯瞰してみたときの計画したものの位置づけも重要ですが、その場所での過ごし方について想像を膨らませられるような部分模型なども同時にぜひ作ってほしいと思います。

次回はトラック内講評、そして再来週は最終講評になります。「こんな風にしたい」と思い描くものをつくるために、あと二週間、たくさん手を動かしてみてください。

TA:荻尾明日海

 

 

<トラック2>

担当:納谷学、ヤップ・ミンウェイ

 

前回に引き続き、1人ずつプレゼンテーションをする方式でエスキスが進められました。エスキスがない時間は自分の作業を進めたり、友達と相談したりなど、時間を有効に活用している様子が見られました。

エスキスの中で、設計したものの寸法が適切であるのか、ということを多く指摘されていた印象でした。設計の対象となるのは誰なのか、何なのか、その点を明確にしてから空間の大きさを考えることを意識しましょう。図面を描く際、あるいは模型をつくる際に常に人や家具を入れて検討することで、空間の広さや高さが適切かどうかを判断することができるようになると思います。逆に今回、添景が入っている図面を持参した学生は、先生方と議論を交わせるようになっていて、イメージを共有できたことを感じられたはずです。

また、平面図やボリューム模型からスタディを進めている人が多い印象を受けましたが、そこで断面図を使って検討をしてみると、意外とイメージが変わることが起きるかもしれません。平面、断面、模型を行き来しながら設計を進めることは非常に大切で、密度の濃い設計につながります。

2週間後は最終提出になります。1週間後の次回も、今回と同じプレゼンテーション方式で行われます。先生方から、最低でもA1サイズ4枚以上で持ってくること、と指示がありました。どの学生も考えていることはとても良いと思うので、それが言葉だけでなくプレゼンテーションで表れることを期待しています。

TA:荻尾明日海

 

 

<トラック3>

担当:岡路明良

 

今週も第2課題の設計のエスキスを引き続き行ないました。この課題では、第1課題で行ったリサーチを元に、子安エリアを対象に人付き合いの形を提案してもらいます。いかにして、子安に新しい「L I F E」を設計するのかが課題となります。

 

第12週目となる本日の授業は、トラック内での最終のエスキスチェックを行いました。

前回のエスキスでは、提案するプランの密度、模型の密度が全体的に上がっている学生が少なかった印象でしたが、今回は、模型の物量が増え、最終提出に向け、徐々に密度が上がっている印象を受けました。しかし、各々の設計を図面で伝えるという学生が見られず、模型のイメージと、図面のイメージが重ならない印象も見受けられました。

子安全体を設計対象とし、新しい道を作り子安のコミュニティを再構成する案、子安エリアの一角に、昔子安の風景にあった、井戸に人々が集まる様子を現代に置き換えた提案など子安エリアに新しい人付き合いのかたちが、生まれていると感じます。最終提出までの時間で、しっかりと各々の設計の特徴を自分なりの表現でプレゼンテーションしてもらいたいです。

TA:勝又小太朗

 

 

<トラック4>

担当教員:板坂留五、村山徹 TA:薗田さくら

 

最後の個別エスキスが行われました。

今回のエスキスでは最終発表に備えて、プレゼンテーションの内容の確認、それぞれの考える「都合」をメインに、図面の書き方や、模型の表現方法について先生方からアドバイスを頂きました。エスキスの待ち時間では、学生同士が意見交換しあう姿が見られました。

前回のエスキスは、模型で柔らかい空間を表現しているのに、図面でその空間を表現しきれていない学生が多数いましたが、前回に比べると模型と図面の精度が上がっている学生が見られました。

スタディをする模型のスケールが上がった学生も見られ、図面や今までの小さい模型ではイメージがしづらかった内部空間や外部との関係性の新たな発見が出来たと思います。

スケールを上げたことで、足りない部分や無駄な部分が見えたと思うので、模型と図面を行き来しながら設計を進めていきましょう。

次週は第二課題のトラック内講評です。時間も限られています。スケジュールをしっかり立て、何が必要なのかを把握すること、発表までの時間を無駄なく過ごしましょう。

初めて聞く人に分かりやすく伝えるということを意識し、自分の伝えたいことがしっかり伝えられるよう、プレゼンボードのレイアウトを考えたり、発表の練習をするなど、万全の準備で臨みましょう! 

TA:薗田

 

 

<トラック5>

担当教員:針谷將史  TA:日下武人

 

7月8日(月)総合デザインスタジオ第12回の授業が行われ、トラック5では最後の個人エスキスが行われました。今回は、最終提出に向けて図面・模型の縮尺・表現の最終確認をする学生が多く見られました。

柱の太さ、固定の仕方(ボルトで止めるのか、紐で縛るのか)等のディテールを考えている学生がいました。詳細図面を書くのは大変ですが、最終発表に詳細図面と実寸の部分模型が出てくることを期待しています。

平面プランや家具の配置等悩んでいる学生は、一度図面を描ききってみましょう。一度描ききることでこれまで見えていなかった発見があるはずです。

全体的に今までのエスキスを通して各々図面やスタディ模型を作成し着実に計画が進んでいる印象です。最終発表まであと2週間、今まで考えてきたことをしっかり伝えられるように図面と模型の作成、プレゼンボードの表現を頑張りましょう!

次回グループ内発表期待しています。

TA:日下武人


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