担当:粕谷淳司、小形徹、三浦秀彦
すまいデザインスタジオ1、第12回目の授業です。本日は、設計課題の最後のエスキスチェックになります。授業の最初に、同じ課題での小形先生による設計の展示がされ、学生全員に向けて説明をしていただきました。CADと手描きを併用した表現方法や、図面上での樹木の表現方法、プレゼンテーションのレイアウト方法など、大変参考になる点が多くあったと思います。学生たちは、エスキスの合間にそれらをじっくりと眺めたり写真におさめたりと、時間を有効に活用していました。
また、図面やパースにキャプションを入れることも大切であると先生方から話がありました。制作したものに一言でも言葉がつくだけで、そのものをどう見たらよいのか、伝えることができるようになります。最終的なプレゼンテーションの方法を考える際に、ぜひ意識して取り入れてほしいと思います。
その後は前回に引き続き、先生方と学生、一対一でのエスキスが行われました。何人もの先生にエスキスを見てもらう学生がいたり、エスキスの合間にも友達同士で相談をしたり、TAに積極的に質問に来たりなど、意欲的な様子がたくさん見受けられました。
案が大体固まってきてこのまま突き進もうという学生や、ディテールや素材など細部を詰めている学生、これからかたちを考え直す学生など、学生たちの進捗は様々でしたが、多くの学生が考えていることに対して一貫した芯を持っている印象を受けました。最終提出が近づいてきて、まだ案を練っている学生は特に焦りを感じ始める時期かと思います。たくさん向き合い考えていることは素晴らしいことで、必ず実を結ぶはずです。提出物にとらわれ焦って設計を進めず、本当に自分の思い描く設計ができるよう、考えることを止めずに丁寧に、でも時には思い切って取捨選択をし、進めていってほしいです。
次回はプレ発表です。最終提出物は、模型や図面を1/30、計画次第では1/50ほどのスケールで表現されることが求められています。再来週の最終提出を見据え、自分がやりたいことを表現するためには何が必要かを考え、計画的に作業を進めていきましょう。
TA:荻尾明日海