2024年6月8日(土)、ビルディング・ワークショップの8回目の授業が行われました。
今週も引き続き積算の作業を行い、今回の授業で全グループ積算を完了させることが目標となります。
進みの遅れているグループは全体構成の検討と合わせて主要部材となる積算を行い、先週の授業で大まかな積算が完了したグループは接合部やつくるものの仕上げといった細かな検討を進めていきます。
各グループ進捗状況や作業内容は異なりますが全体的に作業分担がうまくできていない印象で、主な検討作業を行う学生とその作業を見守る学生に分かれているグループも見受けられました。
本授業で行う課題は設計だけでなく実物大スケールで施工を行うため、施工における作業量も大きなものになります。授業最終日までに完成させるためには、グループ全体で作業内容やその作業量を把握し人数を分配してプロジェクトを進行させながら、常にスケジュールを更新していく必要があります。
積算が完了したグループは、来週からモックアップの製作に入るための準備として木材同士の接合部の形状やその寸法といった細かな箇所の検討を進めていましたが、このグループは先週から接合部分の検討が停滞しており今週も同様に悩んでいる時間が多くを占めていました。
設計の過程において、頭の中やスケッチだけ考えるとどうしてもイメージしづらい場面が出てきますが、そのような場合には模型やモックアップを作成し3次元の実体として捉えながら思考することが良いヒントになります。とりあえず大まかなイメージが固まった時点で形にしてみることで得られる発想や気づきもあると思うので、手を動かすことをもう少し意識してみましょう。
授業の最後には各グループの進捗状況を全体で共有し、すべてのグループが主要部材の見積もりを終えることが出来ました。来週からは施工の段階に入っていきますが、まだ施工図等完成していないグループも多いので手を動かして作業を進めることと同時に頭で思考することを意識して課題に取り組んでいきましょう。
TA:飯濱