本日は建築設計製図Ⅲの第8回目の授業でした。第2課題は「海辺に建つ現代アートギャラリー」です。対象敷地はみなとみらいの臨海地区、赤レンガ倉庫前に設定されています。
今回の講義では、受講者の皆さんは見学のために関内キャンパスに集合し、最初に粕谷先生から課題説明がありました。説明の中では、粕谷先生が2022年のドイツ滞在時に訪問した世界最大の現代アートの祭典「ドクメンタ」の例が挙げられ、現代アートの潮流が難解で一方通行のものから、ワークショップなどが多用された参加型のものに変わりつつあり、大人だけでなく子どもでも楽しめるものになっていると紹介されました。その後に村山先生から、現在「横浜トリエンナーレ」が開催されている横浜美術館についての解説と、課題で取り扱うアーティストについて、作家と作品を紹介するレクチャーをしていただきました。
第2課題では、第1課題の住宅設計とは異なり、規模も大きくなり必要諸室と各部屋の条件が設定されています。与えられた条件を満たすよう、課題説明書を読み込み計画に取り組んでいきましょう。
今回の課題では、12人のアーティストの中から一人以上選び、選んだアーティストの作品のための展示空間が求められます。気になったアーティストの作品の大きさやコンセプト、作品に込めたメッセージなど、よく調べてみてください。それらから、作品を作る際の大きなヒントになるかもしれません!
その後実際に敷地に向かい見学に行きました。先生方は人がどのように来るのか搬入・搬出など、実際に訪れた人はどのように作品を鑑賞するのか意識して欲しいと仰っていました。また、風向きや自然光の採り入れ方や近くの海との関係と周辺の赤レンガ倉庫との位置を把握してほしいといったお話をされていました。また天気や日にち・時間帯を変えて何度も敷地を訪れてみて、現地の様子を知ることが大切です。
次回は第2課題1回目のエスキスです。まず設計に取りかかる前にアーティストを知るところから初めて、実際に美術館に訪れ、展示物の見せ方、人・モノの動線、空間の構成など断面を意識して見て欲しいです。第2課題も楽しく取り組んでいきましょう!
TA:小西 柳