建築設計製図I

第8回 自作模型作図(配置図・平面図)

2024/06/06

SHARE

クリップボードに
コピーしました

2024年6月6日に建築設計製図Iの第8回目の授業が行われました。

はじめに先週提出した立体ドリルの解答状況にもとづいた解説がありました。立体ドリルの問題を考える際にはそれぞれの面を色分けしてみると、面が見えやすくなり分かりやすいですというアドバイスがありました。正解だった人もいれば、できていなかった人もいると思います。できなかった人は先生の話を聞くだけではなく、家に帰った後もう一度挑戦してみましょう。頭だけで理解した気になり本当に理解できていないかもしれません。

さて、今回からは自分で製作した模型を図面化する課題です。まずは、各自が持参した自作の模型の写真を撮りました。撮影にあたっては、①前から②右斜め前方③左斜め前方の③方向から撮影するようにという指示がありました。この写真manabaのレポートにアップしました。模型の写真を綺麗に撮ることも建築を学ぶ上で大事な要素の1つです。例えば、設計作品のコンセプトボードに模型の写真を載せる時などに使います。その時に写真が変だと(ピントがぼけている、周囲の物品が写り込んでいる、水平がとれていないなど)説明する文章や設計内容が良くても内容が伝わらず、その意味で良い作品とは言えないです。「綺麗に」撮ることを心掛けましょう。

次に今日の課題について説明されました。今日の課題は自分で作った模型の配置図と平面図に描きおこすものです。今まで模写でしたが、今回からは自分達で考えて図面を描かないといけません。改めて描き方の手順を説明します。1)基準線を描きます。基準線は建物の「座標点」です。壁や柱の位置がどこにあるのか客観的に正確に示すためのものなのです。薄い線で描いている人もいますが、「補助線とは違う」ので中線ではっきり描くことを心掛けましょう。また、基準線を綺麗に見せるためには補助線を引くことが大切です。2)梁や柱を描きます。配置図は上から見た図なので中線で描きます。平面図は水平に切ったところ=断面は太線で描きます。3)壁を描きます。壁の幅は一見柱の1辺の長さと同じ長さに思うかもしれませんが、違っていることに注意が必要です。4)最後に階段や腰壁などを描きます。実際に学生達が課題に取り組んだ時に壁や梁などの図面の読み方自体は理解できているようでしたが、図面の描き方がまだ理解できていない学生が多かったです。例えば、名前の枠が大きい人など多く見られます。一点鎖線や枠、名前、寸法も大事なものです。特に寸法は正確に描きましょう。

来週も模型を使って図面を描く作業を行います。講義の終わりに、今日撮影した模型写真をもとに来週作図する2階と3階の平面図をラフに描き起こしてみようというアドバイスがありました。提出するホームワークではありませんが、しっかり取り組んでおくと次週の作業が楽になります。今日教わったことを忘れずに取り組みましょう。

                        SA:木本


関連記事