担当:粕谷淳司、小形徹、三浦秀彦
すまいデザインスタジオ1、第6回目の授業です。本日は、「分析と展開」の2回目としてモデリングの作業を行いました。授業の最初に、三浦先生からモデリングに関するレクチャーをしていただいたあと、個人の作業へと移りました。
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前回と同様に、学生一人ひとりが広くスペースを使って作業を行います。学生が作業をするのと同時に、先生方が制作したモデリングも展示していただきました。日常的なものでも、スケールを変えて見てみることで全く別の見え方がすることに驚かされました。
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学生の作業が進んできたころに、先生方が学生の作品を一人ずつ見て回りました。その日に制作したモデリングのほかに、今日までの宿題であった「ちいさな空間」のドキュメンテーション、コラージュについて、どのようなことを考えながら制作したかを説明し、アドバイスをもらっていました。学生たちがもらっていたアドバイスには、「できた作品を色んな距離から見てみること」、「机の上や窓辺、床の上など、置く場所の光の入り方や素材の色によって作品の見え方が一気に変化すること」、「作品の向きを変えたり倒したりすることで、1つのアイデアが2つや3つに増えるかもしれない」などがありました。先生方からアドバイスをもらった後に、写真の撮り方を工夫している様子や、それまでの手の動かし方と変わっている様子が多く見られました。
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また、コラージュやドキュメンテーションも、使用している素材や構成方法など様々で面白かったです。コラージュに関しては、自分の好きなものとそこから関連するものを結び付けられていた人が多かったですが、印刷したもののスケールをあまり意識せず貼り付けている人が多い印象でした。貼り付ける写真そのものや、できたコラージュの一部を切り取ったり、拡大してみたりすることで、自分が思いがけず意識していた要素を得られるかもしれません。もらったアドバイスをもとに、ぜひもっとたくさん作品をつくってみてほしいと思います。
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次回は「分析と展開」の発表です。先生方から、作ったものを見直して、その作品にあらわれた共通点や、自身が制作した「ちいさな空間」との関係性についてもう一度考えてみてほしい、と話がありました。発表時には、自分がこれらの課題を通して大切にしていた「何か」を言葉で伝えられると良いと思います。発表では、「分析と展開」で制作したもの、さらには「ちいさな空間」の制作の振り返りまで、課題を通して向き合った全ての作品を展示することが求められています。相手に伝えるためにはどの様な見せ方をするべきかたくさん考え、魅力的な展示方法を模索してみてください。
TA:荻尾明日海