大学院建築デザインスタジオ1

第4回大学院デザインスタジオⅠ

2024/05/10

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常勤講師:柳澤潤、酒谷粋将、非常勤講師:村松基安、
TA:田﨑太一(M2)金曜日3〜4限

2023.05.10(金)「大学院デザインスタジオⅠ」第4回目の授業が行われました。今週は中間発表として、各グループ10分で提案内容を発表してもらいました。グループごとの発表内容を紹介します。

 

1班:梅田さん、薗田さん、高橋さん

キャンパスの前を流れる、侍従川沿いのファサードや1階の用途、道路とキャンパスの境界を見直すことで、学生達の活動が街に見えるようにしながら、『誰もが居心地がいいと思える、街の人や学生達にとってより身近なキャンパス』にする計画。

 

2班:覚張さん、佐藤さん、荻尾さん

これまでリサーチしていた、地面のテクスチャと居場所には関係が薄いのでは?という気付きから、学生達の振る舞いに着目し、学生達の振る舞いが豊かになるには、日陰や段差が大事だと発見した。そのことから、うねうねした「ベンチでありテーブル」であるようなファーニチャーで、『多様な振る舞いを受け入れられるキャンパス』空間にする計画。

 

 

3班:石渡さん、中公さん、増田さん、佐野さん

もとあった八景キャンパスから室の木キャンパスまでの軸が、それに直行する入り口の増加で弱くなった。そのことから、軸とSCCと図書館が広場の整理をしながら、各建物の1階に「ギャラリー」や「オープンライブラリー」「カフェ」といった交流スペースをつくり、『学生の学びが広がるようなキャンパス』にする計画。

 

4班:猪狩さん、勝又さん、日下さん、小林さん

学生達の動線の整理、「理系の人がよく通る軸」、「文系の人がよく通る軸」の2本の動線をキャンパスの軸に、既存の建物をくり抜き、視線を抜くことで広場同士に関係を持たせ、広場に面して学生達の居場所となるコモンズを設けることで、キャンパスを、『「学生」「 地域の人」、「企業の人」などが集い、新しい価値を創造する拠点 』にする計画。

先生方の総評として、大学というのは、多様な振る舞いが許されるのが大学なはず。

動線や軸、アンケート結果のようなデータも大事だが、建築学生の空間に対する生の感覚も提案には必要なのではないか。また、グループ内で3案4案作った中から議論をしながら取捨選択することで視野が広げるということが大事というご意見を頂きました。

スケールが大きい計画になると、平面図を上から見下ろした計画に夢中になり、アイレベルで計画する空間を捉えることを忘れがちになってしまいます。平面図でキャンパス全体を捉えることも大事ですが、模型や3Dを活用し、アイレベルを意識しながら計画していきましょう。

TA:田﨑太一


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