2024年5月18日(土)、ビルディング・ワークショップの5回目の授業が行われました。
今回の授業では、つくるモノの形状や寸法、使用する材料を固め、積算を行うために必要な要素を揃えることを目標にワークショップを行いました。
各グループつくるモノの目的やスケール感が定まったことで、簡単なスタディ模型や3Dモデリングを作成しながら検討を進める様子がみられました。
あるグループは、イメージスケッチや3Dモデリングで形状のスタディを進める班と、模型を作成して実際にどのような構造であれば成立しうるかを検討する班に分かれてスタディを行っていました。これまでスケッチという2次元上で表現していたものを、3Dモデリングや模型という3次元上で構造も考慮しながら自分たちのイメージする形状をつくることは難しいことですが、建築の設計を行っていくうえではとても重要な能力になります。
授業の最後には、各班の進捗状況の共有と合わせて先生方から来週の積算に向けてアドバイスをいただきました。
久山先生からは、自分のイメージを相手に伝えるためには図面や模型といった表現が必要不可欠。その表現の解像度をもう少し高めていかないと、グループ内での議論だけでなく他のグループや先生方へつくるモノのイメージを伝えることができない。
田畠先生からは、図面や模型といった表現が重要であることと同時に、その表現したものを相手に最大限伝えるためにはそれらの表現を自分の中でしっかりと理解し、言語化できる能力も必要になるとのアドバイスをいただきました。
先生からのアドバイスの通り、建築というたくさんの人間が携わるプロジェクトを進めていく上では図面や模型、さらにはそれらを適切に説明できる言語化能力がとても重要になります。また、大学で行う設計課題においても、日々のエスキスやプレゼンテーションではそれらの能力がなければ先生方にイメージを伝えることができません。
ビルディング・ワークショップというグループで行う設計活動はそのいい練習になると思うので、積極的に図面・模型表現を行うことやそれらのイメージの言語化に取り組んでみましょう。
TA:飯濱