2024年5月11日(土)、ビルディング・ワークショップの4回目の授業が行われました。
今回の授業では、つくるモノの大まかな形状やスケール感を固めることを目標にグループごとのワークショップを継続して行いました。
授業開始時から図面を書き始めるグループや、紙粘土を用いて形状のスタディをするグループ、まだ何を作るかを検討しているグループなど、グループごとにスタディ方法と進捗に差異が出てきている印象です。
あるグループは制作物の最終的なスケールを検討するために、周辺環境を実測して模型を作成していました。周辺環境と制作物の関係性を常に意識しながらスタディを進めていくことは、自分の制作物に対する理解を深めるだけでなく、先生や他のグループの学生に設計意図やイメージを伝えるうえでとても重要な要素になります。
また、あるグループは、実際に木材自体の強度や構造の検討を行いながら図面化する作業を行っていました。本授業は、従来の設計課題で課される成果物とは異なり1/1スケールで製作するためデザインだけでなく、構造的な視点や使用する材料への理解もとても重要になります。
先生方からは、構造と素材を検討する際に、単純にこの素材を使えば可能だろうという考え方ではなく、「この素材を面白く活用できる形態、構造はないだろうか」という視点でスタディを進めてみてほしいとのアドバイスがありました。
来週からは、使用材料の積算に向けて、図面や模型といったより具体的なスタディに入っていきます。
アイデアを相手に伝えるうえでも材料の積算を行ううえでも図面と模型という表現は必要不可欠になるので、グループごと制作物に適したスタディ方法や表現の方法を模索してください!
TA:飯濱