常勤講師:柳澤潤、酒谷粋将
非常勤講師:村松基安 TA:田﨑太一(M2)金曜日3〜4限
2023.04.19(金)「大学院デザインスタジオⅠ」の第2回目の授業が行われました。
今回は、本学のマスタープランの模型や旧1号館の模型を見ながら、グループごとに1週間リサーチしてきた内容を発表してもらいました。
あるグループでは、本大学のキャンパスがどのように使われているかを学生達にヒアリングした結果を元に、本大学と他大学のキャンパスの学生達が集まりやすい場所のあり方や使われ方を比較し、本大学のポジティブな面とネガティブな面をあげてくれました。
また他のグループからは、他大学のキャンパスに比べて、本大学のキャンパスは、建物の一体性、プログラムの柔軟性のなさ、舗装材のばらつきなどから、マスタープランの重要性やアクティビティの見える化、そのための開口部のあり方など、さまざまな視点の意見があがりました。
その後、柳澤潤教授からランドスケープデザインについてレクチャーをして頂きました。
京都の龍安寺にある石庭のフレーミングや借景といった技術によって生まれる、プランニンングだけでは説明できない美しさや、桂離宮の回遊式庭園は、和室などのデザインの現代性、対称をあえてずらすなど、西洋的な基準で作られていること。ヴェルサイユ宮殿の模様を楽しむ庭園やフランスで1983年行われたラ・ビレット公園 のベルナール・チュミ案・OMA案などさまざまな貴重なお話をしてくださいました。
最後に先生からの総評で、本来、大学キャンパスは、地域の人も訪れていい、くつろいでいていい場所なはず。「私たちはこういうことで、キャンパスを再定義します」と、はっきりとしたコンセプトを提示することが必要という意見を頂きました。
大学院の課題は今までの設計課題と違い、よりリアリティーが求められてきます。感覚的ではなく定量化して相手を説得する術も身につけていきましょう!
TA:田﨑太一