担当:粕谷淳司、小形徹、三浦秀彦
すまいデザインスタジオ1、第2回目の授業です。本日から、「ちいさな空間」の制作作業が始まりました。まず、先生方から作業の進め方について説明がありました。最終的な成果物もそうですが、作業の過程(プロセス)が大事であること、空間の様子が少し変化するたびに写真やメモで記録を残してほしい、などと話がありました。
その後は各グループの選んだ場所に分かれ、作業を行いました。材料は、各自で持ち寄ったものから、家具や植物などその空間の近くにあったもの、ゴミ捨て場から見つけてきたものなどグループによってさまざまで面白かったです。制作作業中に先生方から各グループにアドバイスがありました。狭い目で見ていた場所から視野を広げてみたり、使っていた材料に少し違う材料を加えてみたりするだけで、場所の様子が一気に変化したことに驚いた学生も多かったのではないでしょうか。
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「できた空間をよく観察し、その次には自分自身がそこに入り込んでみる」、「視線の高さにより空間の見え方が変化する」、「やってみて、考えて、変えてを繰り返す」などといった内容が、先生方と各グループの学生との会話の中で多く聞こえました。頭で考えたことをその場所に再現しようとするだけだと、新たな発見として掴めるものが少なくなってしまいます。まずはやってみる!ということを意識しましょう。空間を制作する作業の過程で何かを見つけること、見えているものをどう良くするかを考えること、できたものではなく「進め方」がとても大切です。例えば今回、強風で材料が飛んで行ってしまったり、想像していた光が入らなかったり、天候によりうまくいかないと感じたことがあったかもしれません。ですがそれを失敗ととらえず、空間の変化の記録として増えることをプラスにとらえることで、今後につなげていくことができるはずです。思いがけないことが、新たな気付きを与えてくれることもあります。先生方からのアドバイスを受け、その後も場所の特徴をとらえながら試行錯誤を続ける様子が各グループに見られました。
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「ちいさな空間」の制作作業は残り2回で終了になります。次回の授業までに、今回その場で見たものをグループ内で共有しこれからどうしていくか、空間を構成するために適切な材料はどんなものかなどを話し合い、次回の作業に向けて準備を進めていきましょう。
TA:荻尾明日海