建築デザインスタジオ2

第14回 最終提出

2024/01/18

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2024年1月18日(木)「建築デザインスタジオ2」第14回目の授業が行われました。今週は最終提出・発表・講評で、スタジオ最後の授業となります。今回は、本学の教授である柳澤先生にゲストとして参加・講評をしていただきました。

初めに、先生方のみで展示されている学生の作品を見て回り、審査をしました。

それを経て、代表で10名の作品の発表を行いました。

 

荒井奈々さん:追浜を知ることができる、街を凝縮したような図書館の計画で、先週のプレ発表から大きく成長し、先生方をあっと驚かせるような作品でした。

石垣仁さん:既存の躯体に新たな構造を組み込むという提案で、模型表現が魅力的な作品でした。

伊藤希さん:人々のよりどころをテーマとした提案で、図面や模型一つ一つが丁寧に表現されていました。

宇佐神彩子さん:追浜の街並みを借景として捉え街の風景や本を共有するという提案で、スケッチが非常に印象的でした。

大杉雅さん:川を境に分断されてしまっている2つのエリアを、橋を架けるように建物を配置することでつながりを生み出すという提案で、密度の濃い作品でした。

大村未来さん:ちょっと気になるものに触れられる場をテーマに、半円の連続が印象的な作品でした。

佐藤怜依那さん:人々の「いつもの場所」が集まる場所でもあり避難所にもなり得るという点に着目した作品でした。

髙里一希さん:公共とは人々の行動の重なりであると捉え、そこからインスピレーションを受けた屋根の重なりが印象的な作品でした。

谷山祐基さん:一つの区画から建物を間引き、面影を残しながらも新たな要素を足していく、斬新な作品でした。

西澤瑛真さん:公園を掛け合わせた計画で、アメーバのような形状で自然を受け入れ街に溶け込んでいくような作品でした。

渡部壮介さん:体を休めて読書をする場所と、体を動かすスポーツを掛け合わせた計画で、断面パースや図面表現も密度が濃く、力強い作品でした。

ゲストの柳澤先生からは、全体的にレベルの高い作品ばかりで、見ごたえがあった。来年度の卒業制作が楽しみである。また、今回の課題に含まれる「公共」とは万人に対してというよりも、一人ひとりに対してどのようなことを大切にしてつくっていくのかということ。それぞれの人が多様な空間をどのように過ごし、どのような空間を居心地よく感じるのかということが重要なのではないかと、学生の作品を通して感じた。とのコメントをいただきました。

 

今回の「建築デザインスタジオ2」では、図書館機能に+αで公共的なプログラムを組み込むという、難しい課題だったと思います。プランニングに苦戦しギリギリまで悩んでいる学生が多かったのですが、どの作品も密度が濃く力作ぞろいでした。

来年はいよいよ卒業制作に取り掛かっていきます。この課題で経験したことを活かし、これからの課題にも取り組んでいってほしいと思います。リサーチから発表までの4か月間、お疲れ様でした!

SA:原田


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