担当:古賀、大島、津野 TA:程
2023年12月07日(木)「すまいデザインスタジオ」の第十週の授業が行われました。
先週には「中間発表」として、みんなの前で現段階までの設計をまとめたものを発表し、先生方からたくさんの貴重なアドバイスをいただきました。それらを踏まえて、今週には、細部設計段階の一回目のエスキスが行われました。
エスキスは進むほどに、考えないといけないこと、きめないといけないことも倍に増えていきます。第八回の講義であったアドバイスのように(第八回ブログ参照)、細部設計の段階を入ると、スケールをアップして、そこで生じる生活のイメージを想像しながら、自分の提案を具体化することが重要です。
すなわち、具体化した空間などを図面・模型で表現し、二次元の配置を図面で検討し、三次元で生じる空間を模型で確認する作業が必要です。図面で展開したい意図を建築化して、その意図で実際にどんな性格の空間が生まれるのを模型で確認する必要があります。客観的な立場から、空間の長所・短所を挙げ、悪い部分を改善する案を考え、良い部分の延長を工夫するとか、これらの細かい作業を進むこそ、設計の完成度がどんどん上がっていきます。
先生方からのアドバイスは次のようにありました。
・集合住宅は、多くの人が共用に住む空間として、団地内の行動(各住戸までのアクセス)、自宅内の行動(住戸のプランニング)を魅力的に設定する必要があります。共用性の高いパブリック空間、私有性のあるプライバシー空間、それらの考えることで、提案する空間が住みやすいかどうかに強く繋がっています。
・また、リサーチ段階で見出した自らの関心が何であったかを振り返り、いろんな事例を探し、これまで一般的とされてきた住まい方を把握した上で、これからの住まい方の展望をもって設計しましょう。
・細部設計の部分のエスキスはあと2回しかないです。設計だけではなく、人に伝えるための内容の確認、発表用のボードの用意など、どんどん進まないといけないです。それらを見ると、プランの思考・図面の修正・模型の作成・ボートのまとめ、各内容には山ほどの作業量があります。そのため、早くスケジュールを立て、早く手を動かして、貴重なエスキスの時間を大事に使って、どんどん進めましょう。
・来週のエスキスに向けて、頭の中の物をちゃんと形にして、特に、廊下、経路、動線などはとても重要ですので、最大限の出力をして、図面・模型(住戸プランを表す詳細な模型)と一緒に持ってきてエスキスに臨んでください。
最終発表まで、あと二回のエスキスしかないので、ぜひ最大限の努力をして、頑張って設計を進みましょう。皆さんの面白い提案を期待しております。