担当:古賀、大島、津野 TA:程
2023年11月30日(木)「すまいデザインスタジオ」の第九週の授業が行われました。
今週は、すまいデザインスタジオの「中間講評会」が行われました。敷地やコンセプトの決定、三週間分の基本設計段階、初回の細部設計段階、今までの8週間の授業の中から生まれた提案をまとめて、建物の外観および内部までの詳細プランを、各自が発表しました。
提案を具体化することも重要ですが、自分のアイデアややりたいことを冷静に整理することも大事です。提案をパネルにまとめ、自分の提案を他人にはっきり説明できる能力を身に付けることは大切です。それと、他人の発表を聞き、あらゆる面でのアイデアを学べます。ぜひ大切な学び機会を把握して、前に向いて進みましょう。
先生方からのアドバイスには次のようなものがありました。
◯建物の設計には、外観は使用者に建物のイメージを与える作用として、とても重要な存在とも言えます。設計者として、なぜ建物をその形にする、ユニットの形の形成する原因を説明する必要があります。
◯集合住宅の設計であるため、集合住宅の提供する空間を考えないといけないです。集合住宅は多くの住戸の居住空間を提供していますので、共用空間と私有空間は存在しています。「公」と「私」、または曖昧な空間、実際住む人の立場から、空間の長所と短所を分析、空間の改善すべき点や、生まれる特性を把握して、設計を見直しながら、進めましょう。
先週からは、細部も設計する段階に入っています。設計のスケールをアップして、共用通路、採光通風、住戸プランなど多方面からのアドバイスもありました。
◯集合住宅は、各階、各住戸の間の共用通路があります。多くの人は通路の幅の広さの設定のところで迷っている気がしました。『コンパクト建築設計資料集成 住居』で集合住宅に関するたくさんの情報が載ってますので、ぜひ活用してください。今回の発表で、幅広い廊下を設ける提案もありました。幅広いことは単純に悪いことではない、重要なのは、広い幅で生じる通路以外の空間での空間の用途の設定です。また、通路と住戸形の開け方の関係性を考えることが大切です。
自分の提案のスケールを検討し、ヒューマンスケールに満足できるかどうかを確認してから、細かいところへ進みましょう。
◯来週のエスキスに向いて、建物の密度の表現し、団地内の動線、団地まで、住戸までのアクセスの動線を表現できる模型を持ってきてください。動線は、横方向の動線だけではなく、縦方向の動線も忘れずに検討してください。また、建物のファサードと緑のあり方も考えて提案してください。『コンパクト建築設計資料集成 住居』で住宅に関する情報はたくさん載っている参考書であるため、ぜひ読んでみて下さい。いままで、避難について考えたことがある人は少ないと思いますが、集合住宅として、避難経路は重要な存在です。この機会にそれに関する資料を読んで、学修して下さい。
今週の中間講評で先生からもらったアドバイスを踏まえて、頑張って設計を進みましょう。皆さんの面白い提案を期待しております。