【担当】黒田泰介、兼弘彰、戸田啓太 TA:小嶋竜也
2023年12月19日(火)、まちづくりデザインスタジオ2の第12回目の授業が行われました。対象の浦賀に残る大正期の石蔵付き古民家、幸保邸を「浦賀のまちづくり拠点」として再生・利活用する設計課題の中間提出・発表が行われました。
学生達は準備してきたコンセプトボードや図面、模型を使って、自作をプレゼンテーションしました。各学生の発表後、各先生方から5分間の質疑応答がありました。
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全体的に母屋と石蔵の機能は考えられていたと思います。しかし裏にある庭の使い方は考えられていられなかった様に感じます。母屋の動線や植栽・ファニチャーの配置による景色など、建物に入る前の第2のエントランスになると思います。
学生全員の発表が終わると、各先生方から講評を頂きました。
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戸田先生:周辺の環境、敷地境界線と建物の関係、動線と建物の関係、敷地と建物の関係(ブロック塀、植栽、ドアや窓の開口部)などを、コンセプトボードや図面に記入すること。部屋名も忘れずに記入すること。
兼弘先生:室内の上足・下足利用を明確にした上で、靴を脱ぐ場所・しまう場所を考える。階段の段差(蹴上と踏面)を建物の機能に沿って決める。蔵や母屋の梁を撤去するときは補強を入れるなどの構造的配慮が必要。飲食施設ならば手洗いは必須となる。
黒田先生:図面の縮尺、各部寸法に気を付けること。今回指摘された箇所は必ず修正して、次回のエスキスに持参すること。
提出模型は1/30 とスケールが大きくなります。それに伴い、開口部や家具など詳細を考えねばなりません。
授業後半は、実測図面の確認をしました。学生達が持ってきた図面と3Dスキャンによる図面とを比較して、各部のチェックをしました。屋根の角度や部屋の大きさなど、今まで写真でしか分からなかった詳細の部分も明らかになりました。適宜、実測図面を修正して完成させます。
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次回が最後のエスキスになります。模型のスケールも大きくなって、図面やコンセプトも修正があると思います。もう一度、自分の提案をブラッシュアップして、快適な空間とそれに伴う構造や家具を考えましょう。
TA:小嶋