まちづくりデザインスタジオ2

第14回 課題提出・講評会 <都市再生デザインスタジオ>

2023/01/24

SHARE

クリップボードに
コピーしました

【担当】黒田泰介、兼弘彰、戸田啓太、SA:相澤広祐

2023年1月24日(火曜日)都市再生デザインスタジオの第14回目が行われました。今回が都市再生デザインスタジオの最後の授業になります。最後の授業は課題「山下公園と亀腹ゾーンの再生」提出及び作品の発表が行われました。

(1)発表

 発表3分、先生方からの質疑応答3分の計6分間で発表が進んでいきました。各自、模型やパネル、図面などを用いて発表してくれました。

「交錯する処」220N1058小林来未さん

 プロムナードから来る人、山下公園から来る人、町から来る人の3つの動線が交わる、新しい亀腹地区を提案してくれました。

「はざまの広場」220N1006猪狩汐理さん

 プロムナードから地上へ緩やかに繋がる、いくつものスラブが重なった新しい亀腹地区を提案してくれました。

「ぬけみち」220N1108野崎夏未さん

 インド水塔の軸線を建物が塞がないような配置をもつ分棟形式の、新しい休憩所やギャラリの提案をしてくれました。

「+テラス」220N1101中岡郁人さん

 インド水塔のグリッドを意識しつつ、休憩所やカフェなどの機能を持った分棟式の提案をしてくれました。

「波打つ公園」220N1056小西晟也さん

 波を思わせるような動線やインド水塔を見やすいように設計された新たなレストハウスを提案してくれました。

「波際」220N1062斎藤健太さん

 プロムナードからの動線をレストハウス方面と横浜湾方面の2手に分けつつ、波をイメージした高台のレストハウスを提案してくれました。

「長くて細い亀腹のコリドール」220N1041勝又小太郎さん

 スロープから水辺まで湾曲に繋がる、一本の道のような新たなレストハウスを提案してくれました。端部には船着き場が設けられています。

「拡大するプロムナード」220N1094田村拓海さん

 スロープから段々と水辺に繋がる、大階段のようなレストハウスを提案してくれました。

「ゆたうた波と人」220N1092田畑知夏さん

 周辺の建物と対比的な曲線で切り取られたスラブが地上から3層に渡って浮遊する、新たな亀腹地区を提案してくれました。

「コンテナポート」220N1044神林寛人さん

 港湾施設で利用されるコンテナを使用し、インド水塔へ視線が抜けるような放射状配置を提案してくれました。

「つなぐ」220N1128山口新世さん

 プロムナードとタイル状に分割された水辺を、大階段やステップフロアを駆使して緩やかにつないでいます。

「境界線」220N1051釘嵜洸さん

 一定の長方形が徐々にレベルを変えて、プロムナードから都市へUターンをするように降りることが出来る動線を考えました。

「おりる+すわる」220N1076杉本匠さん

 インド水塔を中心とした放射状の大階段をプロムナード側と海側に配置した、シンプルな計画を提案してくれました。階段下にはトイレが入ります。

「つながる港」220N1137和田享久さん

 プロムナードはUターンしてスロープ状のレストハウス屋上へと降ります。レストハウスの屋根スラブはそのまま延長して先端が海の中まで続き、屋上はあたかも浜辺のような姿を見せます。

「かいりゅうこうえん」220N1106夏目千晴さん

 インド水塔を中心として、野外劇場のような円弧を描くギャラリーやカフェ機能を持ったレストハウスと共に、水辺を回遊できるデッキを持った水辺空間を提案してくれました。

「PAST AND FUTREE」220N1042加藤李菜さん

 山下公園の地表を剥いで、地下に埋め立てられた関東大震災のガレキを露出させると共に、巨大なヴォールトでインド水塔周辺を包み込む提案をしてくれました。

「むかえ むかう」220N1110橋本瑛さん

 インド水塔に視線が集まるよう、シンメトリーな分棟式のレストハウスやカフェなどが配置された、新たな亀腹地区を提案してくれました。

「たどる」220N1069佐野良磨さん

 インド水塔へ向かう動線と水辺空間へ向かう動線を意識し、2棟に分かれたレストハウスを提案してくれました。

(2)総評

 発表が終わると、全体の授業及び発表の総評が先生方からありました。

兼弘先生:全体のエスキスを通して、レベルの高い話が出来てとても良かったです。しかし、建築物の平面などはもっと深く考えて欲しい。今後、都市再生のような設計を行うとき、都市の歴史や文脈などを理解することを思い出して下さい。

戸田先生:都市スケールの話はとても高いレベルで出来ました。しかし、ヒューマンスケールでの考察が少し甘かったと感じます。また、模型の完成度は皆さん高かったですが、図面の表現がいま一つだと感じました。3月末にインド水塔が完成しますので、是非皆さん見に来てください。

黒田先生:スケールに応じた情報量をもつ図面を描きましょう。線の強弱による断面と見えがかりの描き分けを意識すること。

 

(3)バーティカルレビューおよび建築展参加作品の発表

 講評が終わると、黒田先生から2022年度の都市再生デザインスタジオからのバーティカルレビューおよび建築展参加作品が発表されました。

和田さん「つながる港」

夏目さん「かいりゅうこうえん」

勝又さん「長くて細い亀腹のコリドール」

以上の三名になります。代表者は、建築展までに図面や模型のブラッシュアップを行いましょう。

 

 課題を完走できた人も、納得のいかない結果になってしまった人も、この授業で学んだ都市の歴史や文脈の大切さを忘れずに、これからの設計課題に繋いでいきましょう。皆さん、半年間お疲れさまでした!!

SA:相澤広祐


関連記事