2022.12.8(木)は、建築設計製図Ⅱの10回目の授業が行われました。
まず授業の初めに、課題の参考としてル・コルビュジエ設計の「ロンシャンの礼拝堂」の映像を視聴しました。ロンシャンの礼拝堂は第2次世界大戦で破壊され、1955年に再建されたカトリックの礼拝堂です。“光のマシンガン”と呼ばれる開口部や、シェル構造の屋根が特徴的です。映像にあった「十字架は意味のあるところに立てる。その象徴に向かい祈る」という言葉が個人的に印象に残りました。
映画の後、黒田先生から礼拝堂の配置計画と、「オリエンテーション」という言葉の意味について説明がありました。学生の皆さんも光の取り入れ方や、聖地エルサレムの方向に向かって祈るための教会の配置など、教会について多くのヒントを得られたと思います。
10分間の休憩の後、各班に分かれてのエスキスが始まります。今週はエスキスの合間の学生同士のディズカッションが、先週よりも増えた気がします。また建物単体だけではなく、配置計画を視野に入れてスタディーしている学生が増えてきました。実際に敷地模型を作ってスタディーしている学生や、スケールを上げて具体的に平面のスタディーをしている学生など、少ししずつやりたいことが形になっていく様子が伺えました。
聖書に出てくる言葉をヒントに設計したり、独自にキリスト教について下調べをしている学生を何人か見受けられました。どのように建築として表現するべきか、具体的な設計になってくると、わからないことがどんどん増えてくると思います。友達同士で話し合ったり、S Aに相談したり、その場で模型を作ってみたり、ぜひエスキスの合間の時間を有効活用しましょう。
次回は中間前の最後のエスキスになります。今回、配置についてよく考えられている学生が多かったものの、全体的に模型のスケールが小さい印象を持ちました。具体的な設計をするためにも、もう少し大きめのスケールで図面やスタディ模型を作ってみるのも良いでしょう。提出図面は1/50と、いま描いているスケッチよりも大きな図になります。
来週も頑張ってください。
SA:植松