担当:中津秀之、柳澤潤
専任教員:黒田泰介、古賀紀江、粕谷淳司、酒谷粋将
非常勤講師(建築家):高橋潤、岡路明良、針谷將史、納谷学、Sebastian Gross
助手:村山徹、Yap Minwei
TA:黒柳静希(M2)、村瀬巧(M2)、村田錬太郎(M2)、寺山宇洋(M1)
2023.07.10(月)3,4講時目「建築・都市デザインスタジオ」と「すまいデザインスタジオ」の合同授業「総合デザインスタジオ」の第13回目が行われました。新型コロナウイルス感染症拡大防止対策として、自然換気、ソーシャルディスタンスが徹底されました。
この授業では、トラック1~6までの6つのトラックに分かれて行われる授業です。各トラックに複数人の教員が付き、課題が出されます。
下記各トラックの授業様子です。
<トラック1>
担当:高橋潤、中津秀之 TA:村瀨巧
2023.07.10(月)、第13回目の授業が行われました。本日は、トラック内「講評会」として各自、プレゼン・シートと模型を使って教員にプレゼンテーションを行い、具体的な指導を受けました。
ストーリーは素敵だけど設計が進んでいない学生や、調査結果とデザインに乖離がある学生など、様々な問題点が指摘されました。最終講評会まで2週間あるので、最後まで集中して課題に取り組んで欲しいと感じました。「プログラム」だけでなく、「デザイン」の魅力で、街の暮らしがどれだけ豊かになるかを具体的に説明できるようになって欲しいものです。
次回(2週間先)は、全トラックの合同「講評会」となります。悔いの残らない様に頑張って欲しいと期待してます。
(TA:村瀨巧)
<トラック2>
担当:納谷学、村山徹 TA:黒柳静希
2023.07.10(月)、総合デザインスタジオ第13週目の授業が行われました。今週は第二課題である設計課題のトラック内講評になります。1人ずつホワイトボードに張り出し、発表を行いました。
トラック2の課題は、「まちの病気を治す」というテーマで、各々が対象とした街に愛着を持ち、様々な仕掛けを実行することで、健康的な街を作ることを目的としています。
金沢文庫の西口から延びる閑散とした路地を選定した学生は、人通りは多いが誰も路地の店舗に立ち寄らない点に着眼し、既存の建物のファサードに動きを与えることで、人が滞留できる場所を提案しました。具体的には、花屋のファサードを格子状にし、緑を絡ませることや、保育園のファサードに傾斜をつけることで、子どもが遊べるスペースを計画するものでした。
エスキスでは、設計はこのまま進めて良いが、既存の風景からファサードに手を加えることで、ここまで賑やかになるという説明の仕方や、発表の順序をさらに詰めていく必要があるというコメントをいただきました。
最後に先生方から、次週の最終発表に向けて、全員のテーマ設定が魅力的で毎週面白く聞いていた反面、時間をかければより素晴らしい案になるところを100%出来ていないために自らの設計の良さに気づいていないところが勿体無いため、本日からの2週間を大切に使って欲しいというコメントをいただきました。2週間は長いようであっという間なので、1日1日を大切に頑張ってください!
(TA:黒柳静希)
<トラック3>
担当教員:岡路明良、TA:寺山宇洋
2023年7月10日、本日の授業は各トラックに分かれて発表を行いました。
前回のエスキスから案を修正し、模型とプレゼンシートを制作して発表しました。一人当たりの持ち時間は発表5分、講評10分の計15分です。
多くの学生が図面や模型を製作してきたのに、具体的なプランをまだ考えている段階で提案によって起こる活動やイメージの説明が出来ている学生は少ない印象でした。
空き家や空き地を対象に広場の計画をしている学生は、子安のエリアごとの特徴をリサーチで見つけ、その特徴から広場の機能を計画します。全部で8つ計画した広場は一つの動線で繋がれていて、子安エリアの外から来た人と中の住人に繋がりを持たすキッカケとなる場所を計画しています。
先生から「空き家や空き地は8つ以上あり、どのように選定したのかが説明では分からなかったので、初めて案を見る人でも伝わるように明確にしておくこと」との講評をいただきました。
子安の良さを保存しつつ継承する集合住宅を計画する学生は、空き家、空き地に新しい戸建住宅や賃貸アパートが建ち再開発が進む中で、現在の子安を継承する暮らしが可能かという提案です。住戸の密度感とそれによって生まれる住人同士の関わりから配置の仕方、開口部の大きさや場所を決め、大きな中庭が住人たちの意識を緩やかに結びます。
先生から「開口の位置は住人同士にどのような関わりを持たせるか、住戸が密度が高い地域で、視線の抜ける場所や閉じる場所を丁寧に考えるべき」との講評をいただきました。
発表後、提案で見せるべき図面が足りていないが、ストーリーとしては皆面白いことをしていると思う。このトラックで皆異なる切り口でLIFEについて考えているが、自分の提案にあるもっと根源的なテーマを見つけて欲しい。との総評をいただきました。
次回の授業は7月24日、全体発表を含めた最終講評です。今回の講評で言われた良い点悪い点をブラッシュアップし最終講評に臨みましょう。
TA:寺山宇洋
〈トラック4〉
担当:Sebastian Gross+Yap Minwei TA:村田錬太郎
第13回 トラック内発表
今回は、トラック内での講評会です。A14枚のプレゼンボードと模型を用いプレゼンテーションを行い、具体的な指導を受けました。
今回は、トラック内講評会であり最終講評会前最後のエスキス でした。教室に並べられた学生の作品は、それぞれ様々な色で個性を放っていました。
しかし、まだまだもったいないと感じる作品が多く、ほとんどの学生は案に至る社会的な背景を長々と語り過ぎていて、自分の設計については提案内容の1割程度しか伝えられていません。
社会問題を知りたいのではなく、それに対して建築家としてどのように空間によって解決するのかを知りたいのです。もっと空間の力を信じてみることが大切かもしれません。
次回は最終講評会です。空間の力を信じ、社会問題よりも自分の提案を美しく魅せ、エネルギーのある提案を期待しています。
(TA:村田錬太郎)
<トラック5>
担当:針谷將史、柳澤潤 TA:黒柳静希
7月10日(月)総合デザインスタジオ第13週目の授業が行われました。今週は第二課題である設計課題のトラック内講評になります。1人5分、講評10分で発表を行いました。次週は最終講評ということもあり、一人一人時間をかけて、設計内容から、図面やパースの表現、プレゼンテーションの順序など、細かいところまでご指摘くださいました。
トラック5の課題は「スモール・インフラ・ストラクチャー」です。国家的事業として整備される「キャピタルインフラ」に対して、地域内で整備される小さなインフラを「スモールインフラ」と定義し、そこから社会的な問題や自らのテーマを掘り下げ、私たちの未来の暮らしを考えることを目的としています。
深沢地区に新しく計画されているスタジアムがまさしくキャピタルインフラであることから、国家的事業として背形されるスタジアムの設計から、「スモールインフラ」が集まって全体が構成される、新たなの在り方を提案するもがありました。
最後に先生方から、来週の最終発表に向けて、図面はノルマではないので、ただ線を書いてスケールを入れるだけでなく、プレゼンすることを想定して発表時に言いたいことが「図面を見れば伝わる」くらいの密度で描くことが理想、社会で評価されるのは最終的に図面なので、卒業設計を控えた今、美しい図面を描くことに力を入れながら、この2週間を乗り切って欲しいというコメントをいただきました。今まで積み重ねてきたことを良い形で提出できるように、最後の追い上げに期待しています!
TA:黒柳静希