建築設計製図I

第12回 自作模型の立体表現

2023/07/06

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2023年7月6日(木)「建築設計製図Ⅰ」の12回目の授業が行われました。

 授業の初めに、渡部先生からアクソノメトリック図とアイソメトリック図についてのミニレクチャーがありました。アクソノメトリック図が建築の現場でどのような意味を持つか、作図のポイントとともに説明がありました。

 アクソノメトリック図(軸測投影図法)とは、物体を立体で表現する手法の一つで、幅・長さ・高さを等倍で表し、縦横の2辺が90度になるよう傾けた物で、遠近感は出ず歪んで見えますが、簡単に作図でき、各長さを一つの図で表すことができます。

 アイソメトリック図(等角投影図)とは、物体を立体で表現する手法の一つで、x、y、z軸が120度で交わります。幅・長さ・高さを等倍で表します。

アクソノメトリック図はアイソメトリック図と比較すると描きやすいとされていますが、アイソメトリック図で書かれた図の方が私たちの想像する立方体の形により近くなります。

今回の課題は、自作模型のアクソノメトリック図の作図です。佐野先生による作業手順の説明がありました。その際、もう一度アクソメトリック図について復習することができたと思います。

作業の手順を簡単に記しておきます。①30°と60°の補助線を引く→②先に描く面を決める→③各階の補助線を引く→④見えている部分を実線で描く→⑤手前の部材と重なっている部分を消す。

また、先生方から作図のアドバイスがありました。アクソノメトリック図は建物全体のイメージを伝えるための図面であるため、作図をする際には図面全体のバランスを意識しながら 書くようにとのアドバイスがありました。

続いて、龍口先生から「まいにちスケッチ」と宿題で出されていた「階段スケッチ」の講評がありました。12週間のスケッチ課題を通して、物体や空間、その寸法をとらえる意識は身についたでしょうか。日常の生活空間を観察し、建築的な視点で空間や寸法を把握する力は、「まいにちスケッチ」の課題で得られる大切なものです。今後の設計課題でも、必ず役立ちます。これからも日常的に空間をスケッチする癖をつけましょう。

次週、2023年7月13日(木)の授業では、本日の作業途中のアクソノメトリック図の作図と着彩を行うので、色鉛筆を忘れずに持参してください。そして、講義前の指定の時間にこれまでの課題を提出できていない学生は、図面を提出してください。

TA:程、岩壁  


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