2023年6月29日(木)「建築設計製図Ⅰ」の11回目の授業が行われました。
先週までの課題では、自作模型の配置図、平面図、断面図の作図を行いました。今週は自作模型の立面図2面の作図を行いました。
授業の初めに、中津先生から敷地範囲内、敷地についてとその表現方法、建築の周りの空間のデザインに関するミニレクチャーがありました。今回の自作模型の作図も配置図から始めました。配置図は建物が敷地の中にどの位置にあるのかを示す図面です。今回の模型では、黒く着色した土台を敷地に見立て、模型はその中心に置きます。実際に建物の設計をする際には、建築だけでなく、敷地範囲内の空間もデザインしなくてはなりません。敷地内の建築の外部空間の設計を「ランドスケープデザイン」と言います。今後、設計課題に取り組む際には建物の設計と同時に建物周辺の設計をする癖をつけるようにとアドバイスがありました。その空間にどのような“物語”があるのかを想像し、過ごしやすい空間を設けることがランドスケープデザインのポイントです。
続いて、渡部先生から立面図による建物の外観の表現についてのミニレクチャーがありました。建物の構造の表現では、平面図では柱の位置、断面図では梁の位置と柱の高さ、立面図では建物の外形を表現します。特に外観が曲面の建物では、平面と断面図だけで建物の形を表現することは難しいです。その場合は、立面図でしっかり建物の外観を表現します。
今回の課題は、自作模型の立面図の作図です。
立面図は建物の外観を表した図です。原則として、建物の東西南北の各面を壁面に直交する方向から見て作図をします。見えている物は全て表現する必要があります。この際に、各壁面が方位とぴったり一致していなくても、最も近い方位を使用して立面名称とします。立面図は中線や細線を用いて表現します。手前にあるものを太めに、奥にあるものを細めに表現すると解りやすい図になります。そして立面図は外観を表現する図面であるためで基準線と寸法を描く必要はありません。
徐々に作業に慣れてきた学生が多く、ほとんどの学生が授業時間内に図面を完成させていました。最後に佐野先生から、来週作業予定のアクソノメトリック図とアイソメトリック図の説明がありました。初めて取り組む学生が多かったのではないでしょうか。次週の作業にスムーズに取り組めるようにアクソノメトリック図について予習をしておきましょう。
次週、2023年7月6日(木)の授業では、「立体ドリル」課題の提出になるため、スケッチブックを持参して下さい。
授業の最後に廣田先生から出題された「立体ドリル」課題も忘れずに行って下さい。指定時間内に提出して、かつ、正解者には表彰される毎年恒例の「廣田カップ」です。チャレンジして下さい!
まだ、毎回同様の連絡になりますが、講義前指定の時間に本日取り組んだ課題を次週、指定時間に提出してください。
TA:程、岩壁