建築設計製図I

第9回 自作模型の作図2

2023/06/15

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2023年6月15日(木)「建築設計製図Ⅰ」の9回目の授業が行われました。

今週は先週の自作模型の配置図と一階平面図に引き続き、自作模型の2、3階平面図の作図を行いました。

 授業の初めに、構造系の渡辺先生から「エココンクリートカヌーデモ2023」のイベントの連絡がありました。興味がある方はぜひ参加してみてください。

 続いて、模型の採点結果の説明と講評がありました。先生方から、模型の詳細部の表現が大事であること、模型を作る際、自身の設計を正確に伝えるために詳細を表現する事が重要であるとのアドバイスがありました。また、本番の作業のほかに、事前の準備が重要であるため、十分な準備をしてから作業を行う習慣を身につけましょう。

 今回の模型製作において、構造体では木とスチレンボードの2種類のみでしたが、素材により、模型での空間表現は異なります。今後自分が設計をする際、ぜひ素材の違いによる表現方法を検討してみてください。

今回の課題、二階平面図と三階平面図の作図です。

 先生方が指導をする際、製図道具の正しい使い方が身についていない学生が見受けられたため、もう一度、製図道具の使用方法に関する説明がありました。

 線を引く際には、左から右、下から上に引きます。三角定規は左手で固定し、定規の左側に下から上に線を引きます。

 正しい道具を使うことにより、ムラのないきれいな線を引くことができます。作図の速度も大切ですが、正しい作図をすることを最優先です。

本課題では、腰壁の高さが1500mmとなるため、各階とも床から1600mmの高さで建物を水平に切断した状態を真上から見た図を作図します。腰壁は断面にはならず「見えがかり」となることに注意しましょう。切断部分から一層下の床面までの、見えている物全てを図面上に表現する必要があります。切断された部分は太線で、見えがかりの部分は細線で描きます。床がない部分は、吹き抜けを表現するため、細い一点鎖線で対角線を結びます。

作業終了後、先生方からの講評がありました。その際、授業中や学習をする際には、ノートをとる習慣を身に着けるようにとの注意がありました。ノートをとることは、すなわち知識を整理することです。知識を聞き取り、整理して自分のものにするようにしましょう。

 さらに、建築図面において、線の書き分けは重要です。線種はそれぞれ異なる意味を持つため、自身の引いている線の種類を意識しながら作図する習慣を身に付けましょう。本授業では、取り組んだ図面に対し、ル-ブリックによる先生からのフィードバックがあります。毎回、返却された図面を確認し、改善するようにとのアドバイスがありました。授業の休憩時間には、教室内の作図がきれいな学生に図面を見せてもらうのもいいかもしれません。

次週、2023年6月22日(木)の授業では、「まいにちスケッチ」課題の提出になるため、スケッチブックを持参して下さい。また、講義前の指定の時間に本日取り組んだ課題の提出も忘れずに行って下さい。

TA:程、岩壁 


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