担当教員 常勤・粕谷淳司 非常勤講師・小形徹、三浦秀彦
すまいデザインスタジオ1の第11回目の授業では、一人当たり発表2分、講評4分で第3課題の中間発表を行いました。
学生たちは離れの一部を切り取った図面と模型をもとに、これまでの課題を通してどのような過ごし方のできる空間を考えたのか発表しました。
手書きで丁寧に図面を書き込んでいたり、机やパーティションを大きく使い、模型、図面ともに膨大な質量で準備をしてきたりと、学生たちが1週間という短い時間の中で沢山の作業をこなしてきた様子が提出物からうかがえました。
さらに、離れの解釈や空間のコンセプトは多様で、教室内は設計者の世界観や個性が溢れた面白い展示空間となっていました。
2名の作品を紹介します。
米山さん
第2課題のドローイングをもとに平面を起こし、その平面に細い針金のような物質が幾重にも巻かれることで場所が形成され、周囲の自然を引き込み、絡み合いながら発展していくことで生きる喜びを感じられる、早起きするための心地よい目覚めを体感する空間の提案。
苅谷さん
玄関をテーマにし、玄関を介して住宅地と大通りの2つの異なる空間を繋ぎ、周辺の住民が通り、立ち止まり対話するための場所を作るという提案。
先生方からはやりたいことをすべて詰め込み複雑にするのではなく、訪れた人々が思い思いに過ごすことのできる余地を考えるべきではないか、広大な敷地の中で離れをどう配置するのかまで含めて検証し、その場所にある意味や大地との接し方、離れまでのアプローチを考えること、それを図面や模型に表現することが大事であると総評をいただきました。
次回は最後の個人エスキスです。今日の発表で得たものを踏まえ、最終発表へ向けて離れ全体の提案に進むことが必要です。頑張ってください。
TA 伊藤