2023年6月8日(木)「建築設計製図Ⅰ」の8回目の授業が行われました。
今日は、今回の課題から使用する「模型」の提出日です。初めての模型製作となる学生も多かったのではないでしょうか。想像以上に時間と手間がかかり、難しかったかもしれません。今週からは自作の模型をもとに、模型の配置図と一階平面図の作業を行います。
授業の初めに、渡部先生から、先週まで描いた「住吉の長屋」をベースにした、構造や図法のミニチャーがありました。
続いて、本日の授業内課題である「自作模型の作図1」の作図内容と手順の説明がありました。
今回の課題では、自作模型の配置図と一階平面図の作図を行いました。配置図は敷地と建物の位置関係を表した図です。配置図は建物を屋根伏図で表現することが多いです。断面線がないため、太線を使わずに、中線または細線で表現します。尚、配置図と一階平面図と兼用した表現方法もあります。建築雑誌を見るときなど注意すると良いと思います。
平面図は各階床面から1m~1.5m程度の高さで建物を水平に切断して真上から見た図です。今回は高さ1.5mの腰壁があるため1.6mで切断します。
作業の手順を簡単に記しておきます。配置図は①枠取り(図面の外枠)→②レイアウト→③枠取り(建物)→④真上から見た敷地と建築の作図。平面図は①ごく細い弱い実線で基準線の下描きをする→②中線くらいの線で基準線→③細線で柱、壁の下描きをする→④細線で腰壁、細線で垂れ壁を仕上げる→⑤細線で階段を描く→⑥寸法を記入する→⑦方位、室名などの図面名称の記入。
作業終了後、先生方からの講評がありました。先生方から立面図や配置図の線の太さを注意すること、細線での作図では、線が薄くならないようにとのアドバイスがありました。基準線については、建築物を表現する線より長く描くと製図がしやすくなります。
模型の制作にあたり、苦戦した部分もあると思います。周囲に模型がきれいな学生がいたら、部材の切り出しや着色・接着方法などのコツを聞いてみてください。今後の設計課題の参考になると思います。
次週、2023年6月15日(木)の授業では、今回の模型を提出できなかった人も必ず模型を完成させて持参して下さい。また、講義前、いつもの時間に今日の課題の提出も忘れずに行って下さい。
TA:程、岩壁