大学院建築デザインスタジオ1

第14回 大学院デザインスタジオⅠ

2023/07/21

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科目名:大学院デザインスタジオⅠ 課題:知の交流と創造の場としてのキャンパス空間
担当教員:柳澤潤、酒谷粋将
非常勤講師:村松基安 TA:黒柳静希

 

2023.07.21(金)3.4講時目「大学院デザインスタジオⅠ」の第14回目の授業が行われました。今週で最終発表になります。1人提案5分講評10分で発表を行いました。発表内容をいくつか紹介します。

飯濱さん:既存の実習棟の軸を中心に、その動線から各機能へと「一続きの学びの場」になるように計画したもの。

先生方のコメント:プログラムやひとつながりの空間は上手くできているが、階段の幅やファサードの仕上げなど、細かいディテールを詰める必要がある。

栗原さん:既存の9号館が西門に位置していることから、提案する9号館を分棟型にし、その間を新たな西門として扱い学生や教員だけでなく外部から来る地域の人も建物内に流れ込むように配置。

先生方のコメント:建物をコンパクトにし、周辺の建物を守りながら新たな入り口を作るところまでは上手く計画できているが、形態の真新しさを追求する必要があった。

高田さん:「学びと視線のコミュニティ拠点」と題して、今までは見えてこなかった学生の振る舞いを見せることで、大学と地域の窓口となり交流を促すよう計画したもの。

先生方のコメント:あらゆる方向に向いた屋根が視覚的な方向性を分散させているのは良いが、周りの建物に対して異質感を与えているため屋根のスタディが必要。

柳さん:三角形型の複雑な敷地形状であるため、建物のボリュームをグリット状にずらしながら配置することで、効率よく面積を確保していく計画。

先生方のコメント:3Dを上手く駆使しており、全体のイメージが掴みやすいが、建物内から見たパースがないためブラッシュアップが必要。

最後に先生方から、プランニングを終わらせた上で、プロポーションを考えての繰り返しであり、スタディ段階での物量が必要であった。立面の「xとyの比率」はただの数字ではないため、周りの建物を考慮しつつ、感覚的な立面の「美しさ」に対する意識が必要とのコメントをいただきました。

前半のキャンパス規模の計画では、スケール感を掴むのに苦戦し、後半の9号館の提案では現実的なところも詰めていく必要がある点において、今までの設計課題とは違い苦労した点が多くありましたが、14週間この課題と向き合ったことで、徐々にスケール感を掴み、実践的な設計の練習ができたと思います。

TA:黒柳静希


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