担当:中津秀之、柳澤潤
専任教員:黒田泰介、古賀紀江、粕谷淳司、酒谷粋将
非常勤講師(建築家):高橋潤、岡路明良、針谷將史、納谷学、Sebastian Gross
助手:村山徹、Yap Minwei
TA:黒柳静希(M2)、村瀬巧(M2)、村田錬太郎(M2)、寺山宇洋(M1)
2023.07.03(月)3,4講時目「建築・都市デザインスタジオ」と「すまいデザインスタジオ」の合同授業「総合デザインスタジオ」の第12回目が行われました。新型コロナウイルス感染症拡大防止対策として、自然換気、ソーシャルディスタンスが徹底されました。
この授業では、トラック1~6までの6つのトラックに分かれて行われる授業です。各トラックに複数人の教員が付き、課題が出されます。
下記各トラックの授業様子です。
<トラック1>
担当:高橋潤、中津秀之 TA:村瀨巧
2023.07.03(月)、第12回目の授業が行われました。本日は設計課題として最後のエスキスが行われました。
学生たちはこれまでと同様3つの班に分かれて、髙橋先生とエスキスを行う班、中津先生とエスキスを行う班、学生達のみで意見を出し合う班をローテーションで進めていきました。
学生たちは次週が「トラック内講評会」であるため、どのような表現で図面や模型を作るかということを中心に話し合っていました。
学生たち一人一人が積極的に発言し、何が必要なのかなど意見を出し合うことが出来ており、大変有意義なスタジオであると改めて感じました。
次回は「トラック内講評会」となります。再来週には全トラック合同の講評会がありますが次週がファイナルだと思ってこれまで以上に励んでいって欲しいと思います。
(TA:村瀨巧)
<トラック2>
担当:納谷学、村山徹 TA:村瀨巧
2023.0703(月)、第12週目の授業が行われました。本日も前回に引き続き設計課題のエスキスを行いました。
今週も前回同様、先生方が二手に分かれ、全ての学生がそれぞれの先生と一回ずつエスキスを行いました。
神奈川県逗子市にある民家のリノベーションを考えている学生は、逗子市にある小さな活動を集めて、外に発信する拠点と子ども達が放課後の居場所が統合された施設を検討していました。
今ある建築と新たに付け加える空間のメリハリを付けることや、綺麗な図面の表現方法を活かしたプレゼンボードを作れるかが大事だと感じました。
次回はトラック内講評会となります。次々回に全トラック合同の講評会がありますが次週がファイナルだと思ってこれまで以上に励んでいって欲しいと思います。
(TA:村瀨巧)
<トラック3>
担当教員:岡路明良、TA:寺山宇洋
2023年7月3日、本日の授業は、最後のエスキスチェックを行いました。
前回のエスキスでは提案するプランの密度が上がっている学生が少ない印象でしたが、今回はスタディをする図面や模型のスケールが上がり、子安エリア全体で見たときのスケールからヒューマンスケールを行き来して提案を深めていく様子が伺えました。
子安に広がる斜面を活用した設計を提案する学生は、平面の検討は進んでいるものの、断面の検討があまりできていない印象です。傾斜によって変わる視線や建物の位置関係で、ここで暮らす人、建物同士の関わりが決まります。建物が密接するこのエリアでは重要な要素なので、具体的な検討を進めていきましょう。
次回は設計課題のトラック内発表です。まだ自分の提案に考える余地のある学生が多い印象ですが、トラック内発表に向け図面、模型、プレゼンボードを仕上げましょう。
TA:寺山
〈トラック4〉
担当:Sebastian Gross+Yap Minwei TA:村田錬太郎
第12回 個別エスキス
今回も個別エスキスです。またエスキスの待ち時間は、学生同士で案を共有し意見交換をしました。
今回が最後のエスキス です。大きな模型もようやく目立つようになりました。
トラック4は「新しい銭湯の概念の発見」というテーマから始まりましたが、学生の案は回を重ねるごとに多種多様になっていきました。
障がい者や外国人などのマイノリティの人たちのためのサードプレイスをつくるという提案は、その施設の運営のことまで考えているところに面白さを感じました。
その施設は、マイノリティの人が住む家が点在していて、同時にそこに住む人が運営を行うという仕組みをつくっています。銭湯という概念を生むには「ファーストプレイスに近い、サードプレイス」という実家感のようなものが必要だと思いました。
その中で、運営をそこに住む人が行うというのは銭湯という概念を生むひとつの鍵だと思ったからです。
他にも、銭湯とその隣の建物をリノベーションすることで、銭湯という閉じた建物を広げていく緩衝材のようなものを設計する提案や、銭湯の断片を街に点在させることで銭湯の存在に気づかせるなど面白い提案もありました。
来週はトラック内発表です。
トラック4はテーマ的にもリノベーションをする学生が多いので、模型や図面ではどこを改修したのかを分かりやすく表現する必要があります。
初めての聞く人にも伝わるようにまとめてください。
(TA:村田錬太郎)
<トラック5>
担当:針谷將史、柳澤潤 TA:黒柳静希
7月3日(月)総合デザインスタジオ第12週目の授業が行われました。今週は第二課題のエスキスチェック5回目になります。来週プレ発表になるので、全体の進行具合を確認するため、発表形式でエスキスチェックを行いました。発表内容をいくつか紹介します。
・渋谷の中心街に、300mm角〜500mm角の高さのバラバラな柱をグリット状に建て、環境装置としての機能を持たせる。柱はコンクリートと土で構成されており、コンクリートの割合が多い柱は人が使い、土の割合が多い柱は緑が生える、人と緑の共存を果たすことが新たなグリーンインフラに繋がるという提案。
先生方のコメント:提案はこのままで良いが、都市スケールとヒューマンスケールを繋ぐ図面の表現が必要。恣意的な提案に対するプレゼンを意識した方が良い。
・掲示板に地域性を感じ、ローカルな街の個性を際立たせるスモールインフラになると感じた一方で、掲示板の需要が低下していることから、掲示板の在り方を再構築する。具体的には、流動的なガラスに掲示物を掲載していくことで、掲示物が浮いているような見え方になり、主役である掲示物を目立たせる提案。
大規模な土木インフラに個人が集うスモールインフラを内包させることを目的に、七里ヶ浜海岸を養浜していき、多くの人で賑わう海岸に個人の居場所となるスモール海岸とそれに付随した建築を提案。
先生方のコメント:養浜することと建築が一体的になっていないため、養浜する砂も養浜している行為も建築と捉え、計画していくと面白い。海から見た時の建築のイメージが重要。
来週はトラック内講評になります。模型や図面の表現とプレゼンテーションボードのまとめ方がとても重要になってきます。模型や図面はテクスチャーを再現し、点景を入れ、相手に伝わりやすい表現を見つけていくことが重要です。これまで考えてきたことをまとめ、最も良い形で発表できるように、この1週間を大切に頑張ってください。
TA:黒柳静希