科目名:大学院デザインスタジオⅠ 課題:金沢八景キャンパス 再編計画
担当教員:柳澤潤、酒谷粋将
非常勤講師:村松基安 TA:黒柳静希
2023.06.02(金)3.4講時目「大学院デザインスタジオⅠ」の第7回目の授業が行われました。今週は第1課題の最終講評になります。各グループで担当し、制作した1/200のキャンパス全体模型を用いながら、発表10分、講評15分でプレゼンしてもらいました。
「グループ1」(温泉川さん、テイさん)
「Green×Communication」と題して、キャンパス内に緑が少ないことから、大学内の四方八方に緑の広場を設け、そこを学生の交流スペースとするもの。緑の広場の大きさを場所ごとに変えることで、学生の人数に応じて臨機応変に対応し、場所を選択させる能動的な行為を促すようにしている。
「グループ2」(伊藤さん、リュウさん)
「開放」をテーマに現在の大学の問題点である、正門の柵の圧迫感や、緑の少なさ、建物同士の繋がりの希薄さ、軸や動線のわかりづらさなどを、一つ一つその場所に合わせて丁寧に改築していくことでキャンパス全体の開放を目指したもの。
「グループ3」(飯濱さん、高田さん、谷中さん)
大学キャンパス内に2本の動線を作り、「KGUプロムナード」「アカデミックプロムナード」と名づけ、小学校から伸びており、中学、高校の正門を通る「グリーンプロムナード」を多学年同士の交流、「アカデミックプロムナード」を他学部同士の交流を目的とし、掲示板やベンチを配置し学生が滞留し、多学年の学生が何をしているのか、互いに認識できる装置を計画したもの。
「グループ4」(栗原さん、田崎さん)
大学周辺に地域交流スペースが少ないことから、八景キャンパスを学生と地域住民が交流できる場所にするため、正門から最も近い場所にある一号館を「地域のHUB」にし、そこから図書館までの道を新たな軸とし、間のランドスケープを計画していく案。
「グループ5」(小嶋さん、小西さん)
キャンパスの中央にあるオープンチャーチに庇を迷路のように巡らせていき、学生が雨の日にも、夏の日差しが強い日にも縦横無尽に巡り、滞留できるスペースを計画したもの。庇をトタン屋根にし、あえて綺麗な仕上げにしないことが人に安らぎを与えるのではないかという提案。
全体の講評として先生方から、大きな計画をしていく際、いかに効率を重視していくか、全体像を客観的に見て何が重要で、切り捨てるべきは何かを明確にすることが求められる。建築は試行錯誤の連続の上に成り立つものであるため、やるべきことを見失わずに、冷静に考えることが重要という意見をいただきました。
来週から第二課題へと移ります。第二課題は「八景キャンパスのハブ(仮称)」として、大学内に施設の提案の計画です。第一課題でリサーチ、提案した内容をブラッシュアップしながら第二課題に繋げていきましょう。
TA:黒柳静希