すまいデザインスタジオ1

第1回 科目のガイダンス・課題の出題・レクチャー(イメージ提示)・ファーストスケッチ作業

2023/04/11

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担当教員 常勤・粕谷淳司 非常勤講師・小形徹、三浦秀彦

 

すまいデザインコースの必修であるすまいデザインスタジオ1の1回目の授業です。

前年度までは住宅インテリアデザインスタジオとして開講していました。

 

まず、常勤の粕谷先生から授業計画についての説明がありました。このスタジオでは1、2年次までの課題のように敷地や課題が出題され、それに応えるという手法とは異なったプロセスを経て設計を行います。

空間を構成する素材(material)と、素材を空間として実体化させるためのイメージ(image)を探求し、その分析・展開によって各自が発見した方法を、主にインテリアを対象とした実空間(space)の具体的なデザインに結びつけることをテーマとし、素材・イメージを、原寸・モデリング・ドローイング等、多様な方法によって分析し、そのプロセスを通じて、人の活動(activity)を内包する実空間を計画します。

「住宅(すまい)」を具体的な対象として、主に室内空間の諸要素(インテリア)を密度高くデザインすること、空間を生み出すための方法を各自が発見し、具体的なプロジェクトとしてまとめあげ、最終的に、その設計過程(process)も含めて表現することが、科目の到達目標です。

来週から始まる第1課題の【ちいさな空間】では大学構内の場所を選択し、個人またはグループで作業を行いその場所に変化を与えます。

GWを挟み第1課題の発表後、その結果を踏まえて第2課題の【分析と展開】へ進み、

第1,2課題を通して得たものをもとに第3課題の設計に取り組みます。

次に、授業を担当してくださる非常勤講師の小形先生、三浦先生によるスライドを使ったレクチャーです。

三浦先生は自身の行ったプロジェクトや展覧会の作品についてお話ししてくださいました。卒業制作や6時間に及ぶパフォーマンス作品、お子さんにつくられた小さな日常の椅子まで、その多様な制作活動は建築学生として日々制作にあたる私たちにはとても興味深いものでした。

また、「デザインは作ることを通して世界を認識する一つの手法、感受する仕事」という先生のお言葉が印象的でした。

小形先生は自身の大学時代から建築家としてのプロジェクトまで多岐にわたる内容をお話しくださいました。

関東学院大学のOBである先生の、特に大学を出て建築家Peter Wilsonのもとで働くことになった経緯はこれから進路を選択していく受講のみなさんにとって刺激的でだったのではないでしょうか。

また、今年度から授業名にも入っている「すまい」について「どのように世界と関わるのか」このスタジオを通して一緒に考えていきたいとおっしゃっていました。

レクチャーのあとは第1課題【ちいさな空間】を制作するための場所の選択です。

グループに分かれて大学内から場所を選び、その後なぜその場所なのかを説明しながら各グループの場所を全員で見て回りました。

最後に先生方から「つくるのではなく感じること」「完成された空間ではなく体験が生まれるような場であってほしい」「その場所の特徴を五感で捉え、それらをもとに手を加えていくこと」と、このスタジオを受講する生徒の皆さんへのアドバイスをいただきました。

授業スケジュール

 

#01:04/11:科目のガイダンス。課題の出題。レクチャー(イメージ提示)。ファーストスケッチ作業。

#02:04/18:『ちいさな空間』の製作①

#03:04/25:『ちいさな空間』の製作②

   05/02:休講日(GW) 

#04:05/09:『ちいさな空間』の発表

#05:05/16:分析と展開①

#06:05/23:分析と展開②

#07:05/30:分析と展開③ (発表)、設計課題出題

#08:06/06:設計①

#09:06/13:設計②

#10:06/20:設計③

#11:06/27:設計④


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